男性声優がボーカロイド曲を歌唱するCDシリーズから派生した、懸命に生きる少年たちの青春ストーリー アニメ『ACTORS -Songs Connection-』。第1話が放送された。
第1話「Adagio」
学園特区スライブセントラル第七学区にある私立天翔学園。その歌唱部に所属する光司陽太たちはコンテストで歌うための楽曲を探しているうちにひとつのボカロ曲に行きつく。歌唱の許可を取ろうと制作者の神樂蒼介にコンタクトを取る歌唱部の面々だったが、彼は音域の広さを考えるとボカロでなければ厳しいと難色を示す。そんな折、蒼介はその歌をアカペラで見事に歌いこなす転入生・音之宮朔と偶然遭遇して……。
アイドルアニメといえば、一時期は女性アイドルが多かったが、現在は男性モノのほうが数が多い気がする。この作品はアイドルではなく、「歌もの」ではあるのだけれど、キャストが「かつて」の女性向け声優が多いことのが特徴だろう。
保志総一朗さん、置鮎龍太郎さん、野島健児さん、杉山紀章さん、速水奨さん、高橋直純さん……と今では大御所と呼ばれる面々。木村昴さん、梶原岳人さんのような現在の売れっ子もいるけれど、やはり名前があると気になってしまう。
しかし、保志さんが演じ光司陽太の声が、少し無理している感が出ているような気がした。最近の声優って全体的に声に特徴がなくてさらっとしてから、保志さんや置鮎さんたちの世代の声優の特徴のある声が逆に浮いてしまう気がする。もったいない。
マンモス校である私立天翔学園を舞台に繰り広げられる、普通の学校生活中心の作品かなーと思いきや、町が白い壁に覆われ、「白い人」と呼ばれる妖精的な存在がいたりする、ちょっと不思議世界が舞台だ。
誰がメインで話を進めていくのかが、第一話では分かりづらい。光司とその幼馴染の朔がメインになるのだろうか。
光司の所属する歌唱部が歌唱コンテストで扱う歌を決めるという目的と朔が学園に転校するところがリンクして物語が進んでいくようだ。 そこでそれぞれのキャラクターが出会い、絡んでいくのだろう。
話自体はまだ始まったばかりで様子見なのだが、それぞれのキャラが初めて出くる時の演出の仕方が一部気になった。そのキャラクターを大映しにするのではなく、ちょっと経った微妙なシーンで自己紹介の名前などが差し込まれる。なぜここに? と思う部分が多く、話が進行してる中でサっと名前が出てしまうので、頭に入ってこないのが残念だった。みんなキラキラが過ぎるよ……。
もともとがボカロ曲を男性声優が歌うというプロジェクトだったそうなので、作中にも歌うシーンがある。梶原岳人演じる朔がアカペラで歌い始めたときにはゾクリとさせられた。歌が上手い。今後の展開で朔がこれからも歌うことが増えそうなので、歌声が楽しみだ。
物語的にはまだ面白さがわからないが、歌への期待は高まった。今後の展開で、ストーリーにも期待できるようにしてもらいたい。
(文=三澤凛)
アニメ『ACTORS -Songs Connection-』梶原岳人の歌が上手すぎてゾクリとさせられた第1話のページです。おたぽるは、アニメ、作品レビュー、置鮎龍太郎、木村昴、高橋直純、保志総一朗、速水奨、野島健児、ボーカロイド、ACTORS -Songs Connection-、杉山紀章、梶原岳人の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。オタクに“なるほど”面白いおたぽる!
人気記事ランキング
人気連載