ドラマ『サ道』ナカタはサウナで再び整うのか!? 自身の“サ道”のあり方を改めて模索する最終話

『サ道』公式HPより

 サウナ好きによるサウナ好きのためのドラマ『サ道』 第12話がオンエアされた。

第12話「サウナとは?」
主人公・ナカタアツロウ(原田泰造)は、ある日を境にサウナ中毒になってから、全国のサウナに足を運んでいる。突然ととのう事が出来なくなり苦悩していたナカタは、熊本県にある西の聖地「湯らっくす」を訪れたが、結局ととのえずにいた…。
そんな最中、浴場を訪れたナカタの前をZのタオルを持った男が通りかかる…。遂に蒸しZ(宅麻伸)と再会なるか!? そして、ナカタは再びととのう事が出来るのか!? 今夜、ついに最終回!

 西の聖地にきても整うことができないナカタ。往年のアイドルのように「普通のおじさんに戻ります」とサウナを引退する妄想まで繰り広げてしまう。マイクの代わりにヴィヒタを置いてサウナを去るナカタと、それを引き留めたいファン(?)のサウナーたちとのコールアンドレスポンスで笑ってしまった。このゆるゆるな笑いシーンも『サ道』を最初から最後まで楽しめた理由のひとつだろう。

 しかし、ナカタは引退を決意するも、あまり悲しいと思っていない自分に気付く。もやもやを抱えたナカタは、そのまま帰るという気分にもなれなかった彼は湯らっくすに一泊することに。

 その名の通り、リラックスすることに長けている湯らっくす。漫画がぎっしりとある部屋やマッサージやヨガを楽しむこともでき、もちろん食事もおいしい。インターネットも使えるようで、そこで湯らっくすについて調べていたところに、店長が登場。恒例のインタビュータイムだ。

 湯らっくす店長いわく、熊本地震によってこの建物も多少の被害にあい、それによりリニューアルをしたことも影響して今の形になっているそう。また、これが完成形ではなく、常に進化し続けていきたいとも語る。そして、最後にサウナはリラックスするところ。整おうと考えこみすぎずに、リラックスして楽しんでもらえれば、とナカタに声をかけていった。

 たらふくごはんを食べて、マッサージを受けてそのまま夢の中というゴールデンタイムを楽しんだナカタは全身リラックスした状態で朝風呂に向かう。

 そこでナカタは、蒸しZと出会う。出会うというか、見かけたような気がしたのだ。彼を追ってサウナに入るも、そこに蒸しZはおらず、それが幻影だったと知る。

 しかし導かれるように入ったサウナは、まるで初めて入ったかのような感覚をナカタにもたらした。いつものサウナの手順通り、体を休めたが、終ぞその場でナカタが整うことはなかった……。それでもナカタはサウナ通いを止めなかった。整うを追い求めることはやめ、偶然さんや蒸し男くんと生産性のない会話を楽しんでみたりと、ただサウナを楽しむのだ。

 そんなある日、ナカタが探し求めていた蒸しZのタオルのロゴに似ている看板を出しているラーメン屋を発見する。だがそれはZではなく「N」。店に入り、店主と対面するとやはりそれは蒸しその人。「蒸しZですか?」と尋ねるも、そう呼ばれていることを本人は知らない。いぶかし気な顔をされて終わりだ。

 しかし、店から出てきたナカタは晴れやかな顔をしていた。追い求めていた蒸しZにまた再会できたからだ。風が、今まで大事にしていた蒸しZタオルをさらっていくが、それも笑顔で見送れてしまう。

 サウナの魅力を教えてくれた蒸しZとの対面を果たし、この物語は幕を閉じた。サウナという閉ざされた世界の魅力を余すことなく伝えてくれたドラマ「サ道」このドラマをきっかけにサウナへ興味を持つ人は増えただろう。私もそのひとりだ。

 素敵なドラマをありがとう。サウナ、行きます。
(文=三澤凛)

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