NHKアニメ『ヴィンランド・サガ』逃げ、進軍するアシェラッド兵団 行軍成功の鍵は王子ではなく……

『ヴィンランド・サガ』公式HPより

 NHKで放送され、さらにはAmazonプライム・ビデオにて世界配信も決定している『ヴィンランド・サガ』の第12話がオンエアされた。

12話 対岸の国
追ってくるトルケル軍から逃げ、進軍するアシェラッド兵団だったが、セヴァーン川にて一時足を止めていた。川の渡し舟の老人に手紙を託したアシェラッドは、大至急向こう岸へと運ぶよう伝える。老人は手紙の届け先を聞き、直ちに船を漕いでいく…。

 王子を手中に収めたアシェラッドの策略が動き出す。アシェラッドは、トルフィンの前(敵の前)だと粗野でどうしようもない一面を見せるが、一団の長をやっているだけに圧倒的な知略と実力を兼ね備えている。

 トルケル軍との戦いを避けるために陸路を行く一行。だが、仲間たちに作戦は一切伝えずに行軍するため、兵団の士気は下がる一方だった。

 冒頭、アシェラッドが渡し船の老人に手紙を託すシーンがあり、今回はこれがカギとなる。彼は自分たちの兵団だけでは王子を守るには無理があるとして手紙で「最強の護衛」を呼んでいたのだ。

 長年悪党の側に身を置いてきたアシェラッドは、顔を見ただけでその人物の人となりがわかるようになったと嘯く。しかし、王子の顔を見るも、王家の人間であるという貫禄が感じられないと一刀両断。王子を手にしたことで有利になると思っていたが、彼の面構え故にアシェラッドも不安に思っているようだ。

 王子はキレイな顔立ちだが、言葉を発することも少なく、またトルフィンの鋭い眼光の前に身を隠すようなそぶりを見せるなど確かに頼りない。このまま役立たずのお飾り王子様なのか、それともどこかで覚醒するのか。今後に注目したい。

 そしてそんな王子のそばに仕えていた神父。彼も出てきた当初から聖職者とは思えない酒飲みっぷりとゲスっぷりを見せていた。だがそんな彼でも宗教について一席講じると、一変。彼の教えで今まで馬鹿にされていただけだったキリスト教に多少の関心が寄せられたようだ。

 トルフィン幼少期の時に多く登場していたレイフのおっちゃんが久々の登場。あの時、絶対にトルフィンを連れて帰ると約束したおっちゃんは今もトルフィンに似た姿を探しているようだ。だが、復讐の炎に身を焦がすトルフィンは、このことを知る由もない。もう少し、周りに目を向けることができれば……。

 ラストでは王子の護衛としてついたトルフィンにも危機が迫り、また気になる所で次週へ続く。毎週本当にいい所で終わる。来週が待ち遠しい。
(文=三澤凛)

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