ジャンプ読切センター『ハケン侍』(前田良平)設定がむちゃくちゃでもそれを凌駕するギャグセンス!粗目のタッチがまたいい感じ!

ジャンプ読切センター『ハケン侍』(前田良平)設定がむちゃくちゃでもそれを凌駕するギャグセンス!粗目のタッチがまたいい感じ!の画像1週刊少年ジャンプ公式HPより

 今週の週刊少年ジャンプはもう読んだ? 今週は、令和を切り裂く侍×派遣バイトギャグ読み切り『ハケン侍』が43Pの読み切りセンターカラーで掲載されている。

 作者の前田良平先生は、以前からジャンプや関連誌でギャグマンガの連載を持っていたこともある実力派だ。『ハケン侍』はついつい声を上げて笑ってしまうほどの作品に仕上がっている。

 ただし、大爆笑!! というわけではない。一つ一つのギャグのばかばかしさというか、無茶苦茶な設定とも思えるシーンが乱立することで笑いが引き起こされてしまうのだ。

 以下が簡単なあらすじだ。

 2019年、令和に突入するまさに現代の日本で細々と活動していた隠密お庭番が、ひっそりと解体される。そのメンバーの影千代は何をやらせても器用にこなすということから、長に「派遣バイトとかやってみたら?」と言われる。武士から派遣バイトへジョブチェンジを果たした侍と、それに巻き込まれる女子高生・由香里の物語というわけだ。

 ジャンプの読み切りは、ギャグだとページ数が多すぎて間延びしてしまう感がある。しかし、このハケン侍は冗長になってしまう感じをうまく解消している。

 ハケンやアルバイトという読者層にも共感を与える設定に、侍が乱入したらどうなるか。世界観としては無茶苦茶なはずなのに、ギャグの力技でなんとなくOKさを醸し出しているから不思議だ。

 絵も特別うまいわけではないが、ギャグならば見れないこともない。ちょっと粗目のタッチが逆にマッチしている。

 派遣という職種を選ばないテーマだけに、色々な派遣先をネタにできそうだ。勢いのいいギャグなのでこの勢いを切らさなければ面白いはずだ。

 ぜひ前田先生のギャグマンガを再度本誌で読めますように!
(文=三澤凛)

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