アニメ『ナカノヒトゲノム【実況中】』稀に見るほど××な最終回!!　このアニメはなにがしたかったんだ？

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　帰還を賭けたリアル脱出ゲーム『ナカノヒトゲノム』の実況が今始まる—– !!

第12話「JOURNEY GOES ON」
好調に進んでいる13番街メンバーは、褒美としてボーナスステージにチャレンジできることに。
その内容は配られたコインを様々なゲーム機で増やし、景品と交換するというものだった。
景品はパカチューシャやパカンヅメなど、アカツキしか喜ばないガラクタばかり。
だが、その中には「なんでもリクエストを叶える券」があった。

　すごい！　このアニメは近年、稀に見るほど××な最終回を生み出した。見終わった瞬間、追わわず「ふざけんな！」と叫んでしまった。思わせぶりな展開があったにもかかわらず、最後までそれらが何も進展することなく終わった。

　このペースできちんと終わるのか不安だった。カイコクさんがようやく過去のゲーム参加者に遭遇したあたりから、新たな局面を迎えるのかと思いきや、それもナシ。なんの山場もなくストーリーが進み、最終回はそれすら放棄したかのようにボーナスステージで遊び始めた。

　超無意味っぽいシーンの連発。途中から「ちゃんと完結させる気がないな」と気付かせてくれたのが救いだった。最後まで何もなかった。

　適当なピンチエピソードを解決し、なんとなく団結していい話っぽく終わった。この物語のキーである【ナカノヒトゲノム】がなんだったのか、案内人のパカの正体、前のゲーム参加者のザクロの妹・サクラたちの行方……。さらに、このゲームを見ていると思われるユーザーたちのことも何も明かされず。

　12話で描き切るつもりがなく、2期頼りだったのだろうか？　それを期待するならモヤモヤを残すのではなく、面白くて仕方ない作り方を毎回してほしかった。最初から最後までキャラ萌えだけを狙ったような展開しかなく、進展もしない。これで、続編というのはちょっと厳しいのではないだろうか。

（文＝三澤凛）