NHKアニメ『ヴィンランド・サガ』どこまでも因縁めくトルフィンとトルケル…アシェラッド兵団壊滅待ったなし？第11話

• ツイート
• 

『ヴィンランド・サガ』公式HPより

　アマゾンプライムにて世界配信が決定、そして日本ではNHKでの放送となる『ヴィンランド・サガ』第11 話がオンエアされた。

　 王子を人質に取りご機嫌で先を進むトルケル。物騒ではあるが、この団体の面々の信頼関係とか仲間同士の居心地のよさそうな感じがあるのが不思議だ。人殺しをしたり奪ったりする荒くれ物同士だけれども、味方が変われば気の良い仲間たちにも見えてしまう。どこか憎めない面々である。

　逆に正義のように描かれることの多い聖職者である神父。王子とともに捕らえられ連れていかれているが、彼は酒を飲み理性を保っているようだ。酒が切れると意味不明な言葉を叫び出す。

　王子奪還のために、そんなトルケル達にデンマーク軍が襲い来る。2000人が取り囲んだと告げるが、数をいうやつは大体嘘とあっさり見破られ、あっという間にトルケル軍が優勢となる。しかし、そこに漁夫の利を狙うアシェラッド兵団も加わり一気に状況が変わっていく。

　アシュラッド兵団から送り込まれたのは、もちろんトルフィン。彼はなんだかんだありつつも、アシェラッド兵団の中でも切り込み隊長のような役割を担うことが多い。アシェラッドもトルフィンの使い勝手の良さには気付いているのだろう。

　トルフィンに課せられた使命は王子の奪還だ。デンマーク軍に、少数のアシュラッド兵団が手柄を立てたと主張したいのだ。

　しかし、トルケルが来る前に連れ帰ろうとしていたものの、手間取っているうちに見つかってしまう。トルケルは自分に重症を負わせたトルフィンを気に入っており、彼の父についてもよく知っているようだった。

　どこまでも因縁めいてきたトルフィンとトルケル。今回はあえてトルフィンに王子を渡したが、アシェラッド兵団の目的地などお見通しのトルケルはまた必ず近いうちに彼に出会う事を確信する。その時にさらに激しい戦いが起こるだろう。トルケルの恐ろしいまでの腕力を思うと、次はアシェラッド兵団もただでは済まなそうだ。

　王子を手中に収めたアシェラッド兵団は王子を王に届けるために、顔を見せることを要求。重たそうな兜を脱いだその顔は、王子というよりも姫と呼びたくなるような美しい顔だった。

　この美貌の王子は一体どんな展開をトルフィンたちにもたらすのか。トルケルとの再会はいつになるのか……。
（文=三澤凛）