ドラマ『サ道』天空のアジトでととのいながら、サウナ友達も作れて一石二鳥！第10話

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『サ道』公式HPより

　サウナ好きによるサウナ好きのためのドラマ『サ道』。第10話がオンエアされた。

　今回は居場所のない男、村田が主役の物語。

　息子の試験勉強のために遅い時間の帰宅を余儀なくされた村田。そこで彼が足を向けたのが笹塚にある「マルシンスパ」。

　天空のアジトと呼ばれ、サウナーからの人気も高いというこのサウナ。一見オーソドックスな施設に見えるが、浴室は広い方が水風呂になっていたり、外に外気浴の場所があったりと細かな細工がされている。

　その中で日ごろの辛さを忘れるように、サウナに入り汗を流す村田。しかし同席した人たちの会社の愚痴を耳にしたことで、またネガティブな感情にとらわれてしまう。

　取引先から詰められ、部下にはののしられ、家族からも必要とされない。そんな自分が悲しくなり、熱波師から熱波をもらっているときについ涙を流してしまう。サウナの汗とまぎれるかと思ってもやはり汗と涙は大きな違いがある。

　どこにも行き場がないけれど、日々をこんな風に過ごしサウナに行くことで心を整える人たちもいる。一人で自分と向き合える場所だからこそ、こんなサウナの使い方もありですね。

　そしてこのマルシンスパ、サウナはもちろんだけれど食堂も楽しそう。サウナーの定番という「オロポ」をはじめ、定番メニューみたいなものも豊富で汗を流して飲めるって最高ですね。

　いつもナカタたちが集うサウナにも通っていた村田は、ひょんなことから偶然さんに声をかけられる。どこにも居場所がなかった彼に初めてサウナの話ができる友達ができた瞬間。

　冒頭で「サウナの話をする友達もいない」と毒づいていたのが報われた。というか偶然さんの他人への壁のなさが良い。村田はこれでレギュラー入りするのか。　　　

　来週は最終回……。
（文=三澤凛）