『艦これ』のパクリみたいなネーミングだけど……スマホゲーム『艦つく』が意外にハードで楽しめる

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『艦つく』公式サイトより

 魚雷って当たらないものですね。

 日夜『艦これ』やら『アズールレーン』を楽しんでいる筆者。自分が提督や指揮官になって可愛い乙女たちとキャッキャウフフするのも楽しいものです。

 でも、こんなに満たされていても、欲望というのは尽きないもの。なんか、こう……もっと自分も戦場に出て戦いたいんだよ。

 そう思っていたら、格好のスマホゲームがリリースされているのを発見しました。それが『艦つく』です。

 なんかタイトルが『艦これ』のパクリみたいで安直なゲームかと思いきや、まったくそんなことはありませんでした。

 このゲーム、船体やパーツを組み立てて自分だけのオリジナルの艦を造り艦隊を組んで戦うというゲームです。

 このゲームをまずオススメしたい理由は、世界観です。

 冒頭、ゲームは海戦の最中に主人公が記憶喪失にになってしまいゼロスタートということでチュートリアルが始まります。少々強引な設定ですが、気にはなりません。

 そんな主人公が身を置くのはレジスタンスの組織する艦隊。もともと主人公が軍籍を置いていた「帝国」は「連邦」に蹂躙されており、母国を取り戻すために戦っているという設定です。まず、ここに震えます。
 だいたい「帝国」というと悪のイメージがあるわけですが、この作品では「帝国」こそが正義です。

 ようはアメリカみたいなのと対峙している日本のイメージ。小学生の時に読んでいた秋田書店の『写真で見る太平洋戦争』みたいなワクワク感があります。

 一応レジスタンスということもあってか、ゲームはオンボロ駆逐艦からスタートです。次第に巡洋艦や戦艦も手に入りますが、けっこう古めかしいタイプからスタート。将来的には航空母艦なんかも入手出来るようですが、現在レベル14になった筆者の主力は天龍型(1919)船体です。

 途中で入手したり購入できる船体に、同じく入手や購入した武装や機関を設置して艦隊を強化していくのですが、これが一筋縄にいきません。重量には限界がありますし、ボイラーを設置すれば排煙のための煙突も必要。おまけに積み過ぎると速度が遅くなり自分から敵の弾の的になってしまうんです。

 そんな時に「評価」ボタンを押すと技術将校みたいな「平賀くん」が登場して船体の問題点を指摘してくれます。指摘といってもダメだしだけです。装甲が薄いとか、速度が遅いとかアレコレいってきますが、予算と船体の都合でどうにもなりません。すべては大和魂=プレイヤーの能力でカバーです。

 なお艦名はカスタマイズできるので好きな名前にしましょう。筆者の旗艦は「あるぜんちな丸」に決定です。

 こうして戦闘に出かけるわけですが、今の筆者のレベルでは航空機は登場していないので、海戦は日露戦争に毛が生えた雰囲気。とにかく敵弾を避けながら肉薄して撃つしかありません。この時、照準を合わせていると砲も回転するのに痺れますが、砲塔が回転して照準が合うまでは時間がかかります。ともすれば、それまでの数秒間はこちらが弾の的。現代戦とは違う厳しさを感じます。

 なにより厳しいのは魚雷の扱い。これ、命中すれば一発で敵艦が轟沈する威力があるのですが、まったく当たりません。照準を必死に合わせて発射しても、敵艦は速度を落としてやり過ごしたり、必死の回避運動でかわしてきます。

 こちらも弾を喰らえば火災は起きるし、瞬く間にスマホの画面が地獄絵図になるハードなゲーム。戦争の厳しさを存分に感じられる作品でしょう。

 そんなハードな世界観で癒やしとなるのは、チュートリアルなどを担当している副長の「京香」。その制服はなぜかミニスカで生足です。いや、危ないだろ、ズボンを履きなさいよ。
(文=昼間 たかし)

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