仕事も恋も全て捨てた 28歳OLが突然の失踪! 追いかける元カレと新しく出会う人たちを巻き込んだ人生リセットストーリー! 『凪のお暇』第10話がオンエアされた。
ゴンからの告白という想像もしていなかった出来事に混乱する凪。そのことをお店で相談してみても、面白がるだけのママたち。
二人の元カレ、どちらを選ぶのかと囃し立てるが果たして二人のどちらかを選ぶことが正解なのだろうかと、頭を抱えてしまう凪。
一方そのころ、凪の上階に住むみどりが絶縁していた妹と再会を果たし、このアパートを出て故郷に戻る決断を下した。アパートのメンバーに慎二を招いてスナックバブルで送別会を企画し、和やかに盛り上がる。それぞれのカラオケで歌唱披露シーンがあったのだが、ゴン演じる中村倫也がとても上手だった。さすがアラジン……。あのシーンだけフルコーラス聞きたいくらい豪華だった。
武田真治が演じたママもとってもいいキャラだったが、どうしても武田真治自体のキャラが見え隠れした。他番組の企画でつけられた名前だったりと、ドラマの元々の空気とは違う部分があふれ出てしまう箇所がちょこちょこあったのだけが残念だ。最後サックスがミスリードみたいに出てきたが、それは明らかに不要だった。
そしてこの盛り上がった送別会で、アパートの面々の共通認識を凪一人が知らなかったことが発覚する。
みどりがアパートを出ようと決心したのは、何も妹に再会したからだけではない。このアパートが9月いっぱいで取り壊しが決まっていたからだったのだ。
もちろん他のメンバーも承知のことで、引っ越し先なども確定済みである。しらなかったのは凪ばかり。突然引っ越しをしなければならない状況になってしまったわけだ。
お暇強制終了か!?
そんな凪の窮地をしったらどうにかしてやりたくなっちゃうのが、凪に恋する二人の男。慎二とゴンだ。
ゴンは凪を誘って自分の新居へ。凪と一緒だったら部屋をどういう風にするかこの部屋でどんな風に過ごしたいかを語り出す。そして改めて「一緒にここで住もう。」「おばあちゃんになった凪ちゃんの隣で昼寝をしたい」とプロポーズのような言葉まで飛び出す。
普通の女だったら確実に「はい」っていうシーンである。犬のようにうるんだ瞳で、今まで出会う女性を全部ノックダウンしてきた男が、全部それを整理して自分だけを好きだといって身を固める覚悟までしてるわけだ。
しかし凪の答えは「ごめんなさい」だった。ゴンのことはもちろん好きだし、出会えたことでいろんなことが変わったのだ。しかし、彼と一緒になった後の自分の姿を想像すると、それは彼女が望む自分の姿ではなかったのだ。
きちんとゴンにけじめをつけ、自分の中のウィッシュリストを作成し、新しい就職先を見つけ、凪は次の一歩を踏み出し電話を掛けた。相手はもちろん慎二。彼も大きく成長した。最後に「凪のお暇の最後の日にデートをしよう」と素直に誘う事ができた。
これでハッピーエンドだって思ったが、凪の答えを聞く前に、空気を読んで全部自分で言ってしまう慎二。凪が未来を想像しながら書いた様々なウィッシュリストを見せてもらって一個ずつを慎二も想像する。その想像する凪の未来の中に自分の姿を探し出せなかった。
「俺はいないんだもんな」って笑いながら凪に語り掛ける慎二がもう……!! 水族館にくるまでのデート風景もすっごい笑顔で楽しそうで、凪も楽しそうで、付き合ってるときに二人がこれくらい素直になれていたら、本当に二人はお似合いのカップルだったのに。
慎二のおかげで、お暇をすごく素敵な形で卒業できた凪ちゃん。どこか最後までまたいろんなことを我慢してしまったような慎二。
慎二や他のみんなにとっても前向きな決断になったのかもしれないが、なんだか慎二がすっごく可哀想に思えてしまった。彼女のこの決断を素直に喜べない。
しかし、坂本が慎二兄と付き合い始めた。もしも彼らが結婚まで見据えたら、またもや慎二と凪が結婚式などで再会して……という未来での再会を期待してしまった。
ゴンとはハグしたけど慎二とはしないで、何となくいつもの軽口をたたいて別れた。まだきっと何かある。そう思わずに、願わずにはいられない。
『凪のお暇』は、空気読むことを強いられる現代において、様々なヒントを与えてくれる名作だ。原作はこれからも続くだろうし、まだまだ慎二が幸せになる余地はあるはずだ。
素敵なドラマ、ありがとうございました!!!!
(文=三澤凛)
ドラマ『凪のお暇』遂に迎えた最終回!慎二かゴンか?凪の選択に視聴者モヤモヤ!?のページです。おたぽるは、漫画、アニメ、作品レビュー、マンガ&ラノベ、ドラマ、武田真治、黒木華、高橋一生、凪のお暇、中村倫也の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。オタクに“なるほど”面白いおたぽる!
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