eスポーツ大会の賞金騒動をめぐり、日本eスポーツ連合幹部のTwitterが大炎上! 

一般社団法人日本eスポーツ連合オフィシャルサイトより

 近頃、賞金問題でeスポーツ界が揺れている。大会で優勝したにもかかわらず、賞金を満額受け取ることができないという事態が起きているのだ。

 9月14日に行われた人気スマホゲーム『パズドラレーダー』の賞金制大会『DRAGON BOOST presents パズドラチャンピオンズカップ TOKYO GAME SHOW 2019』で、日本eスポーツ連合(JeSU)が発行しているジャパン・eスポーツ・ジュニアライセンスを持つ中学生のゆわ選手が優勝するも、「ジュニアライセンスに該当する選手は賞金受け取りができない」というJeSUのプロライセンス規約により、賞金500万円を受け取ることができなかった。

 さらに、翌15日に開催された『ストリートファイターV』の世界大会『CAPCOM PRO TOUR 2019 アジアプレミア』では、『ストV』の有名プレイヤーであるももち選手が1,000人を超える出場者の頂点に。しかし、彼は2018年2月のJeSUの設立当初に声明を発表してその正当性に疑問を呈し、大会主催側が賞金の満額支払いの条件としているJeSUプロライセンスの受け取りを辞退しているため、大会規定に基づき賞金の満額支払いが出来ないとして、500万円から10万円の賞金減額となった。

 また、ももち選手が16日にゲーム実況プラットフォーム「Twitch」で行った配信にて、賞金は副賞のゲーミングモニター(39,800円相当)の代金を引いた60,200円だったことが明らかに。今後、JeSUやカプコンと話し合いを予定しているという。

 JeSUは、12日に千葉・幕張メッセにて行われた『東京ゲームショウ2019』での活動報告にて、日本での高額賞金大会の開催が法令上で問題ないことを、監督官庁の消費者庁に確認したと発表していた。プロライセンスの有無にかかわらず、観客・視聴者に対して高い技術を用いたゲームプレイの実技や実演またはそれに類する魅力のあるパフォーマンスを行い、大会等の競技性及び興行性を向上させている場合は、「仕事の報酬」として賞金を提供することができ、景品表示法に違反しないという。

(参考:JeSU 公式サイト「eスポーツに関する法的課題への取組み状況のご報告」

 それだけに、これらの一件はゲームファンの関心を集め、JeSU東京支部事務局長・溝口晃太郎氏が、「そもそも今回はただただタイミング悪かったのもあるけど、判断下してるのはカプコンなんだからJeSUがどうこうなのはちょっと違うと思うよ」と、賞金減額は主催側のカプコンの決定であり、JeSUは無関係であるかのような内容をTwitterに投稿。

 さらに、「そもそもJeSUの中身がどんな感じの人がいるのか分かりづらいのあるけどさ、そもそも団体できるといきなり『出た利権団体w俺らの敵!w』とか言われるから出づれえよマジで」「ちょろっとff外リプ飛ばしたらブロックからめちゃくちゃ言われてるけどw(中略)オフで見つけたらぜひくたばらせて欲しいんで是非ゲーム外で有言実行してくれよな!」などとツイートし(現在はすべて削除済)、炎上騒ぎに。

 批判の声が集まったためか、溝口氏はアカウントを一時非公開にしたのち、「今回のTGSの件で特定の(法)人が悪いなんて言いたかったのではないです。悪意を持った人なんて誰一人いなかったけど法的リスク回避や考えがすれ違っただけ、と言いたかった」と謝罪している。

 現時点では、JeSUから今回の件について声明は出されておらず、ネット上では賞金問題とJeSUライセンスの存在意義についてさまざまな議論がなされており、「JeSUはそもそも色々と不透明すぎてよくわからない」という声も多くみられる。

“後進国”と言われている日本eスポーツ界。環境整備にはまだまだ時間がかかりそうだ。

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