ドラマ『凪のお暇』どこまですれ違う凪と慎二…そこにゴンから真摯な告白を受け……！？

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『凪のお暇』公式HPより

　仕事も恋も全て捨てた 28歳 OL が突然の失踪！　追いかける元カレと新しく出会う人たちを巻き込んだ人生リセットストーリー！ 『凪のお暇』第９話がオンエアされた。

　凪ママの前で修羅場回避のためについた嘘が大ごとになりすぎ、収集がつかない展開に発展してしまった今回。人が死んだり、派手なアクションがあるジャンルじゃないのとてもハラハラドキドキする1時間となった。

　子供たちに反抗されるなんて考えてもいない親たちはどんどん話を進めていき、結局本当のことは言えないままに両家顔合わせ（＋慎二のおばあちゃんの誕生会）の日になってしまう。

　慎二もまだ凪のことが大好きゆえに、嘘から出た真を狙っていたんじゃないの！？　と言われて凪との幸せな家庭を妄想して頬を緩ませる。しかし、一方の凪は慎二との家庭を想像すると暗く辛い未来予想図となってしまう。これが今現在のお互いへの印象の違いなのだ。慎二を応援している身として切ないが、凪の慎二に対するフィルターは慎二自ら作ってしまったものなので仕方がない。

　しかし、失敗したとはいえ押し掛けてきた母親に対して機転を利かせてくれたり、顔合わせに向けての作戦や、母への対応などを一手に引き受けてくれる姿は、少しはプラスに見えたはず。

　しかし、顔合わせ当日に事件は勃発。世間体や見栄を何より優先する慎二母が凪一家の素性を調査。その場で凪の父のこと、凪自身が無職なことなど人前で言いずらいことを全てばらし、縁談を破談へと持ち込む。

　いわれっぱなしの凪たちだったが、そこからさらに我聞家にも大打撃が襲う。家族が一丸となって存在を隠していた慎二の兄・慎一が乱入し、家族の闇を全てばらしていく。しかしここで凪は、お互いの親がお互いの親を蔑むのを見て、慎二が自分と同じだったのだが、ということに気付き勇気をもらう。

　凪はここで改めて母への思いの丈をぶつけ、決別を申し出る。お互いに自分のことは自分でどうにかして生きていこう、と。彼女は自分の人生を生き始めた今が楽しいのだ。そのことをきちんと伝え、慎二とともに会場を後にした。

　お互いの一番のウイークポイントを見せ合え、そしてそれを一緒に乗り越えなんとなくちょっといい感じに見える二人。しかしそこに、覚悟を決めたゴンが現れる。

　恋心を自覚し、今まで自分の周りにいた女性関係を清算して「つきあってください」と頭を下げたのだった。

　戦いを終えて、これが凪一人だったらわからない状況では？！ というくらいゴンの真摯な気持ちの伝わる告白…！　

　来週がドラマは最終回。漫画とは違う結末になるのか、漫画と着地点は一緒なのかどちらも目が離せない。
（文=三澤凛）