“生涯ドルヲタ”ライターの「アイドル深夜徘徊」vol.39

“解散”の日を迎えるオタクの気持ち――ドラマ『だから私は推しました』第7話

【確認待ち】解散の日を迎えるオタクの気持ち――ドラマ『だから私は推しました』第7話の画像1
NHK総合『だから私は推しました』公式サイトより

 グループが飽和状態とも言われる今のアイドル界。新しいグループが次々と生まれる中で、逆に解散していくところも数多くある。

 2016年から活動していた「パンダみっく」は、9月23日をもって、現体制での活動を終了するし、北海道発のアイドルユニットとして、8年にわたり良質な音楽を生み出してきた「WHY@DOLL」は、11月いっぱいで活動を終了する。

 私自身、オタクとして、推しのアイドルグループの解散や引退は多く経験してきたが、解散当日までの間には、いろいろな心境の変化や葛藤があるものだ。

 ドラマ『だから私は推しました』(NHK総合)第7話では、サニーサイドアップ(サニサイ)の解散にあたっての、オタクたちの心情がうまく描かれていた。

 ネット上で悪い噂が拡散されたことにより、サニサイの活動を休止しているハナ(白石聖)。熱心なオタで弁護士でもある椎葉(村杉蝉之介)は、ネット上の画像を削除できないかと走り回っていた。彼は、特にハナ推しではないが、「箱推し」として、誰か1人でも欠けてしまうのが嫌なのだろう。

「箱推し」のタイプはいろいろある。メンバー全員に対し同じくらいの思い入れがあって、1人に絞りきれず、箱で推す場合もあるし、楽曲やコンセプトなどが好きで全体を応援している場合もある。

 椎葉の場合は、メンバー5人のバランスや関係性などに魅力を感じているのではないかと思う。だから、1人でも欠けてしまったら、彼の愛するサニサイではなくなってしまうのだ。

 椎葉はまず、先日ライブに乗り込んできた、娘がいじめられていたという松田(森口瑤子)に接触を図る。しかし、彼女がネット上での噂の発端ではなかった。それどころか、松田の元には、ハナを中傷するビラまで届いていたのだ。

 愛(桜井ユキ)と小豆沢(細田善彦)は、ハナの高校時代の同級生に会い、話を聞く。それによると、ハナはクラスの女子たちに乗せられて、いじめに加担していた。そして、最終的にはハナもいじめの対象になっていたというのだ。

 昔のように、単純に誰かに暴力を振るう、といったわかりやすいものと違い、今のいじめは加害者と被害者がわかりにくい。ハナも最初は軽いノリで、同級生の松田(優希美青)をからかうような画像を作ったのだろうが、それが拡散され、自分にも跳ね返ってきてしまったのだ。要は、不器用なのである。

 ハナの言っていたことは多少の誇張はあるにせよ、嘘ではなかった。真実を知った愛は、改めて、ハナが自分と似ていることに気づく。
 
 人に好かれたくて、都合よく言ってしまう。嫌われるのが怖くて媚びてしまう。それはまるで、オタクになる前の愛の姿だったのだ。

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