キズナアイ人気凋落の背景……スキャンダル相次ぐバーチャルYouTuberの構造的欠陥

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A.I.Channelより

 世の中の「人気」というものは、移ろいやすいもの。一世を風靡したバーチャルYouTuberの世界にも新たな動きが起こっている。

 いま、バーチャルを超えてリアルなスキャンダルの渦中にいるのが、ジャンルの人気を牽引してきたバーチャルYouTuber・キズナアイだろう。もう「彼女」の周囲には醜聞ばかりが渦巻いている。

 発端となったのは今年5月から始まった初代声優の交代劇だ。数々の動画を経て現在キズナアイの中の人は4人まで増加。いったいどういうことなのかという状態になっている。

 この「分裂」を経てさらに運営サイドのスキャンダルなどが明らかになり問題は深刻化。アップロードされる動画には次々と低評価がつけられるようになっている。

 騒動によるファンの離反が如実に現れたのが、8月のコミックマーケットだ。バーチャルタレント支援プロジェクト「upd8」として企業ブースに参加したキズナアイの運営サイド。

 ほかに出展していたバーチャルYouTuberを扱う「にじさんじ」などのブースと比べると格段に行列は少なく、その凋落ぶりを多くのユーザーに見られてしまう状態になっていたのだ。

「キズナアイに限らず、バーチャルYouTuberの運営は中の人の扱いが酷い事例が多すぎますよ」

 そう話すのは、あるバーチャルYouTuber事業に関わる関係者。正直、バーチャルYouTuberの「中の人」のケアというものは難しい。バーチャルYouTuberはあくまで「中の人はいない」というのが前提。なので、いくら自分が声を担当して人気が出ても実績にはなりにくい。契約によっては、それを公言することすらできない場合もある。

「なので、バーチャルYouTuberの中の人はメンヘラになって辞めちゃう場合も多いんですよね」(前同)

 注目されているのはアバターであり、自分ではない。そんなジレンマの中でなだめすかして働いてもらうのが、芸能のテクニックのはずなのだが、多くのバーチャルYouTuberの運営は「中の人」を取り替えの利くコマくらいにした見ていないというわけだ。

 いくらアバターといっても中に人がいる限り、今後も醜聞は繰り返されそうだ。
(文=特別取材班)

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