“生涯ドルヲタ”ライターの「アイドル深夜徘徊」vol.37

推しの過去とどう向き合うか――ドラマ『だから私は推しました』第6話

推しの過去とどう向き合うか――ドラマ『だから私は推しました』第6話の画像1
『だから私は推しました』公式サイトより

 その昔、まだネットなどなかった頃、あるアイドルは、オーディションに合格しデビューが決まった時、それまで持っていた自分の過去の写真を全て焼き捨てて芸能界に飛び込んだ、という話を聞いたことがある。

 話の真偽はわからないし、どんな写真だったのかも想像するしかない。ただ、ギャルだったり、ヤンキーだったり、彼氏と写っていたりと、ファンが見たら傷つくようなものを捨てたという行動と覚悟は正しかったのではないかと思う。

 それに比べて現代は、過去を消しにくい時代だ。デジタル化された画像は、簡単に複製と拡散ができてしまうし、場合によっては悪意を持って加工することだってできる。そんな時代には、また新たな「過去との向き合い方」が必要になってくるのだろう。

 ドラマ『だから私は推しました』第6話。今回は、サニーサイドアップ(サニサイ)のハナ(白石聖)の過去にスポットをあてた話だった。

 卵のWebCMも始まり、知名度を上げていったサニサイ。彼女たちを応援している愛(桜井ユキ)は、少しでも広告効果を高めようと、その卵を大量購入する。

 アルバイトとして始めたアダルト系のチャットレディ(チャトレ)をしている時も、その卵をセクシーに食べるなどして、アクセス数を増やしていた。

 このあたりのことを話す、愛と刑事・聖護院(澤部佑)のやりとりが絶妙である。「チャトレで卵使って何やってたんですか?」と尋ねるセリフなどは、まるでハライチの漫才のワンシーンを見ているかのようだった。

 ある日、愛がチャトレをしていると、そこに会社の同僚・真衣(篠原真衣)がアクセスしてくる。真衣はサニサイの現場にも現れ、愛を問い詰める。彼女は、愛にドルオタを辞めるよう説得し、そうでなければ、アルバイトしていることを会社にバラすという。

 愛は、とりあえず、真衣にドルオタをやめたと嘘をついてしのごうとする。そう、ここが物語の後半とリンクしてくる。彼女は、自分のために「嘘」をつこうとしたのだ。

 その後、彼女は、もうひとりの女性の「嘘」に疑念を抱くことになる。

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