ヘタの研究 vol.8

「テレビ・映画」と「舞台」における演技の決定的違いって? 松崎史也氏に聞く!【ヘタの研究】

■こう見るとより楽しめる!舞台のマニアックな観劇方法

――舞台を見るときに、こうしたらより楽しいポイントってあったりしますか?

松崎 観劇マナーさえ守ってもらえれば、演劇はどう見てもらってもいいんです。Aさんが喋っているけどその時受けているBさんはこんな風にしているんだとか、どの演技を見ていてもいいというのが舞台の楽しみのひとつですね。もちろん、「推し」の俳優をずっと見ていてもいいですし。

 あとこれはちょっとマニアックな楽しみですが、「そこにそういう照明を入れるんだ?」とか。初回からそう見る人はあまりいないでしょうけど(笑)。こっちを見ている間にいつのまにかあっちのセットが変わっていたとか。

 舞台はずっと生で行っているものであり、後で編集できません。俳優がいい台詞を言ったらそのタイミングで音楽がかかるといったことも、全て生ですので、音響さんいいタイミングだったなとか。

――DVD化されている舞台作品もあるので、そうやって何度も見ると新しい魅力が発掘できそうですね。

松崎 こう見るべき、というような敷居は舞台には全くありませんし、どこを見ていても面白くあるべきだと思います。

 個人的に好きではないのは「何か高尚な雰囲気があるもので、よくわからないけれどもこれを面白いと思った方がいいのだろう」とか「分からないという方がダサいのだろう」と思わせるような作品ですね。時間とお金をいただいているので。面白かった、面白くなかったとか、誰もが言える作品であるべきだと思います。

(文/石徹白未亜 [https://itoshiromia.com/])

■松崎史也 プロフィール
1980年3月26日生まれ、東京都出身。演劇企画『SP/ACE=project』主宰。脚本家・演出家・俳優として活躍しており、『人狼 ザ・ライブプレイングシアター』シリーズでは演出を手掛けるほか、「医師 マドック」役で出演。主な演出作は『プリンス・オブ・ストライド THE LIVE STAGE』シリーズ、「MANKAI STAGE『A3!』」シリーズ。現在、「MANKAI STAGE『A3!』~SUMMER 2019~」が絶賛公演中。

Twitter:@fumiya326

◆石徹白未亜の過去記事はこちら(【おたぽる】【日刊サイゾー】)から◆

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