『NOBLE CATASTROPHE』(WIRBELWIND)リリースインタビュー!!メロディ主体のバトル・メタル!!

──組曲「Ragnarok」は、北欧神話のラグナロク(神々の黄昏)に関連していますか? 制作に3年を費やしたとのことですが、ということは、このバンドが結成される前に書き始めたということになりますね?

KIKKA:そうです。この組曲は北欧神話における最終戦争──ラグナロクをテーマにしています。

KAZU:僕が加入した時点で、この4曲はほぼ完成した状態で揃っていました。組曲「Ragnarok」を作詞するにあたり、北欧神話についての書籍もいくつか参考にしています。

KIKKA:この組曲は、いきなりパート4の「Battle Of Gods」から書き出したんですけど、それを始めたのが、ちょうどRAKSHASAがデビューした直後の’16年夏ですね。その段階ではまだ組曲にするという構想はなかったのですが、作曲を進めているうちに、この壮大な神話の世界観を1曲の中で表現するのは到底不可能だと感じ、4曲分に亘る組曲形式での作曲に切り替えました。結果的に、初期WIRBELWINDのメンバーが集結したのは、この組曲が完成した数ヵ月後のことでしたね。

──インストの「Enigma Of Eternal Saga」は、組曲「Ragnarok」のイントロですか? それとも、組曲の始まりを前に、アルバム前半を締め括る役割を果たしているのでしょうか?

KIKKA:組曲「Ragnarok」は元々4曲の予定で、レコーディングもそのつもりで始めました。しかし制作を進めていくうちに、組曲に入る前にその序章となるインスト曲があった方がイイんじゃないか…ということになって、急遽追加されたのが「Enigma Of Eternal Saga」です。なので“Ragnarok”組曲は、この曲も含めて全5曲で構成されていることになります。
KAZU:とはいえこのインストは、「Ragnarok」の序章という立ち位置と同時に、アルバムの中間に一区切り入れる役割も果たしていると思いますね。

──『NOBLE CATASTROPHE』収録曲には、他にもバンド結成前から温めていたアイディアが含まれていますか? また逆に、最も新しい曲はどれですか?

KIKKA:MVも公開中の「The Warior’s Sorrow」は、デス・メタルに抵抗がある人にも聴いてもらえるよう、全体のキャッチーさを重視して結成前に書いた曲です。一番新しい曲は、「Once In A While」ですね。それまでWIRBELWINDの曲は、どれも長くて激しかったので、「じゃあ、短くておとなしい曲を作ろう!」という目標の下に作りました(笑)。

KAZU:短くておとなしい曲だけに、ドラマーのNOZOMIは嬉しそうにしていましたね~。他の曲ではいつも長時間、フル・パワーでブラストしているので!(笑)

──「Once In A While」にSOILWORKのシンガー、ビヨーン・ストリッドがゲスト参加することになった経緯を教えてください。

KAZU:今年の2月に、SOILWORKのヨーロッパ・ツアーを現地まで観に行ったんですよ。そこでビヨーンさんとお会いする機会があって、そのご縁でゲスト参加をお願いしたところ、快く引き受けてくださいました。ただ、現地でお会いした時点では、まさか本当に共演が実現するとは全く想像していませんでした!

──元々この曲は、彼に歌ってもらうのを前提に書かれたのですか?

KIKKA:いや、そもそもクリーン・パートが入る前提で曲を作っていなかったんです。KAZUのナイス・アレンジでした。

KAZU:いざ作詞を終えてみて、自分の頭の中でこの曲のコーラス・パートがビヨーンさんのクリーン・ヴォーカルで再生されたんです。それで、ビヨーンさん本人に歌ってもらえたら、この曲は間違いなく素晴らしい仕上がりになる…と思い、お願いすることにしました。

──各曲には、劇的なギター・ソロやシンセ・ソロが盛り込まれていますが、それぞれの配分は作曲の時点で決まっているのでしょうか?

KIKKA:作曲の時点でほぼ決まっています。今回の収録曲だと、唯一「Inferno」のソロだけは、元々キーボード・ソロだったんですけど、スタジオで演奏していくうちに、「ギターの方がイイんじゃないか」となって、ギター・ソロに変更しました。レコーディングの際、ソロの勢いが欲しかったので、ワウ・ペダルを踏んで、他の曲のソロとはまた違った雰囲気にしています。ちなみに、リード・ギター・パートは全て自分で弾いていて、先ごろ解雇された(セカンド・ギターの)YUKARIは、技術的な問題により数曲でバッキングを弾いただけでした。

──メンバーの出で立ちはかなりコスプレ入ってますね?

KIKKA:コスプレってワケでもないですよ!(笑)

──各メンバーに明確なキャラ付けはありますか? KIKKAさんは長剣、他のメンバーも短剣などを持っていますが、それぞれ担当武器も決まっているのでしょうか?

KIKKA:一応、中世の戦士をイメージしていますが、各メンバーの武器・武装は自分のアイデアを元にして、各自調達してもらっています。自分はデビュー時から一貫してロング・ソードですね。写真だと分かりづらいんですが、NOZOMIは斧を持っています。

KAZU:メンバー全員これまで武装した経験がなかったので(笑)、日々模索していますよ。新たなアイディアが生まれれば、次回それが反映されているかもしれませんね~。

KIKKA:そのうち、誰かが機関銃とかを持つことになるかも!(笑)

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