“生涯ドルヲタ”ライターの「アイドル深夜徘徊」vol.36

「ファンの力」を描いた極上のファンタジー――ドラマ『だから私は推しました』第5話

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『だから私は推しました』公式サイトより

 夏が終わろうとしている。

 今年も暑い夏だった。『TOKYO IDOL FESTIVAL』や、『@JAM EXPO』といったアイドルフェスに加え、たくさんの対バンライブやリリースイベントが行われ、存分にアイドルを満喫できた。

 夏の暑さから来る独特の高揚感は、アイドルと相性が良く、何かひとつのものに向かって突っ走っているような気持ちよさがある。その反動からか、夏が終わり、季節が変わっていくと、一時の熱狂が落ち着き始め、ここからアイドルの真価を問われるような時期になっていく。

 ドラマ『だから私は推しました』第5話でも、夏フェスに出場したサニーサイドアップ(サニサイ)が、徐々に人気を集めていく様子が描かれた。

 アイドルフェス『IDOL SUMMER FESTIVAL』出場から9ヶ月後、つまり、翌年の春頃であろう。サニサイのライブ会場には多くの人が集まっていた。そんな様子を見て、古参オタの椎葉(村杉蝉之介)は、一抹の寂しさを感じる。推しのグループが売れていくことにより、距離が遠くなっていくように感じているのだ。

 これは、多くのアイドルファンが直面する感覚だ。まだファンが少ない頃は、アイドルにとって自分が大きな存在であった。例えば、10人しか客がいなければ、自分の存在価値は10分の1といえる。しかし、それが100人に増えた場合、自分は100分の1の存在にしかならなくなるのだ。「たくさんの人に知ってほしい」気持ちと、「自分たちだけのものでいてほしい」という相反する気持ちに、アイドルオタクは常に悩まされているのだ。

 今回の話では、小豆沢(細田善彦)と、サニサイのセンター・花梨(松田るか)の関係も明らかになった。

 かつて花梨は路上で弾き語りをしていた。そこに通りかかった小豆沢と知り合い、彼の勧めでアイドルになったのだった。以前の放送で、花梨にいろいろと意見をしていたのには、こんな事情があったのだ。

 少しずつメジャーになっていった頃、サニサイの中ではある問題が起こっていた。大学生メンバーの凛怜(田中珠里)とリーダーでもある花梨の関係が悪くなっていたのだ。

 アイドルとはいえ人の子。何人かが集まれば、好きな人や嫌いな人は出てくるだろう。ただ、何か大きな目標を共有していたり、一緒に戦うべき相手がいたりすると、その間は一体感が生まれて、仲良くできるものだ。下積みの頃は仲が良かったのに、売れてしまうと関係が崩れてしまうなどというのは、アイドルに限らずよく聞く話だ。

 グループ内での二人の関係が悪くなる中で、とうとうライブのテージ上で凛怜と花梨はケンカを始めてしまう。

 さすがに私も、アイドルがステージ上でケンカをするのは見たことがないが、メンバーの誰と誰の仲が悪いなどという話は、たくさん聞いてきた。そんな時、オタクはどうすればいいのか。

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