『夜桜さんちの大作戦』1話目から完成度高すぎ!『ボーンコレクション』バトルとエロの両方が楽しめる?週刊少年ジャンプ 新連載と読み切りレビュー

『夜桜さんちの大作戦』1話目から完成度高すぎ!『ボーンコレクション』バトルとエロの両方が楽しめる?週刊少年ジャンプ 新連載と読み切りレビューの画像1週刊少年ジャンプ公式HPより(左・『夜桜さんちの大作戦』/右・『ボーンコレクション』)

 今週の週刊少年ジャンプもう読んだ? 今週は内容充実! レギュラー連載に加えて新連載『夜桜さんちの大作戦』と読み切り『ボーンコレクション』が掲載された。

 まずは期待の新連載、権平ひつじ先生の特殊家族コメディ『夜桜さんちの大作戦』。

 ざっくりとしたストーリーは…幼いころに家族を事故で亡くして以来、極度の人見知りになってしまった主人公朝野太陽が、幼馴染の夜桜六美の「スパイ」一家に巻き込まれていくというもの。

 この家族がとにかく濃い!! 7人兄弟+猫のゴリアテ。両親の描写はないけど、とにかくにぎやかで物騒な兄弟たち。

 その中でも特に危険なのが長男の凶一郎。過去とある事件で六美に瀕死の重傷を負わせていしまったことから、自責の念にかられ六美に異常に執着することになってしまった男である。

 六美の幼馴染である太陽を殺そうとしているのだが、それを回避する手段は「六美と結婚して夜桜家の一員となること」だった。

 明るくポップで絵もきれいで話もまとまっており、1話の完成度がとても高い作品だ。ただ1話で完結している感もあり、これからの広がりをどうしていくのかが気になるところ。

 お兄さんの懐柔がしばらくの議題だとしてもそれだけでは続くまい。それぞれの兄弟の特徴や、主人公太陽の病的な人見知り具合など膨らませる要素はいくらでもありそうだ。でも家族間の話だけに終始するのも面白味がなくなりそうなので、どういった展開の仕方をしていくのかを楽しみに見ていきたい。

 バトル要素も多めだったので、そのあたりの描写も期待したいところ。最近始まった連載陣が、軒並み失速している印象なので、この作品には頑張って人気連載の仲間入りを目指してもらいたい。

 そして雲母坂盾先生の読み切り漫画『ボーンコレクション』。現代”骨”激バトルアクションと銘打たれた、恋愛バトル漫画なのだが、この作品こそ連載向き! なめちゃくちゃ面白い漫画でした!

 正直パッと目に入る画としては、まり上手くない、と思ってしまうのですが、画力を補う内容の濃さ。

 「がしゃどくろ」という妖怪である白羅(ぱいら)さんの骨を、主人公のカザミとともに集めていくというのが簡単なストーリー。

 カザミは白羅さんにほれ込み、白羅さんの骨を全部集めきったあかつきには彼女と付き合うことができるという目的がある。

 白羅さんの骨には妖力があるため、所持している骨の部位を使って戦うこともできる。しかも使うときには白羅さんのその骨の部位を触って取り出すというところから少しエッチな感じもあり、バトルとエロというジャンプ漫画でも人気要素が一度に味わえるのだ。

 キャラクターも突出しており、白羅さんという絶対的ヒロインの魅力がカザミが夢中になって戦う理由になりうる説得力があるので設定に無理やり感もなく納得して読み進めることができる。

 骨の数だけストーリーも組み立てられそうだし、この連載が見てみたいととても思わされました。絵もずっとみてたら味が出てくるだろうし。

 「ボーンコレクション」の連載化に期待! アンケートだそう!
(文=三澤凛)

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