仕事も恋も全て捨てた 28歳 OL が突然の失踪! 追いかける元カレと新しく出会う人たちを巻き込んだ人生リセットストーリー! 『凪のお暇』第6話がオンエアされた。
ゴン (中村倫也) と別れ、再びリセット人生をスタートした 凪 (黒木華) は、ママ (武田真治) から声をかけられ、スナック 「バブル」 2号店でボーイとして働くことに。ママや 杏 (中田クルミ) の接客の邪魔にならないように、雑用を片付けるが、時折、お客さんから話を振られてもうまく答えることができず落ち込んでいた。
ドラマオリジナル展開と原作のおいしいところが詰まった回だった。ボーイとして働きはじめ、お暇をお暇することとなった凪。接客業は、自分の対人関係のスキルがよくわかる。特にフリートークをする機会がある場合、難易度はマニュアル接客の比ではないほどにレベルが上がる。
スナックやクラブなど、さらに高度な技術が必要となる。いままで人の顔色を窺い空気を読み、「わかるー」しか口にしてこなかった凪にとって、お客さんと会話をすることが至難の業だ。一言二言で会話が終了してしまう。
ママと慎二がその理由を教えてくれた。「他人に興味がない」から、と。いつも誰かの話に相槌を打つだけだった凪は話題を提供できない。誰かが相槌を打ちやすいような球を投げることもできない。自分に興味を持ってくる人だけとしかやりとりをしてこなかったので、いままでは自分を聞き上手だと思い込んでいただけだったのだ。
すごく刺さる。相手を思いやれば、それだけ自分が先回りして話題を提供するために頭を働かせる。もちろん友人とかだと、そういうの考えがなくてもできるが、初対面の人やお客様だと思うとかなり難しい。
今回は坂本奪還作戦がメイン。やっと就職が決まったと思ったものの入った企業はブラック企業。確実におかしいけれど、そこにしがみつこうとする坂本を凪が迎えにいく。
東大卒というキラキラな経歴を持ちながらも、真面目過ぎる性格から「空気が読めない」と言われ続け、人間関係を上手く構築することができなかった彼女は、それでも後ろを向いている時間がもったいないと、前向きに進もうともがいていた。だからこそ、新しい職場で変わりたいと彼女は願ったのだ。
奪還作戦には慎二も協力してくれて、無事友情も戻り、またふたりでハローワークに通う日々が始まりそうだ。
そして、凪を取り巻く恋模様も波乱を見せそうだ。ゴンは別れを告げられてから凪のことが気になって仕方がなくなり、それは恋だと諭される。初めて「恋」を自覚したゴン。
慎二はというと、失恋で大号泣していたのを知られているスナックで凪と再会してしまったことにより、周りに想い人が凪だということがばれてしまう。社内恋愛も初めてしまったけれど、結局凪が好きなのは止められなさそうだ。当の凪はしばらく恋には前向きではなさそうだが、この三角関係はいったいどうなっていくのだろうか。
(文=三澤凛)
ドラマ『凪のお暇』他人に興味を持てない凪にブラック企業に勤める坂本…現代の闇が浮かび上がった第6話のページです。おたぽるは、漫画、アニメ、作品レビュー、マンガ&ラノベ、ドラマ、武田真治、黒木華、中田クルミ、凪のお暇、中村倫也の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。オタクに“なるほど”面白いおたぽる!
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