“ガチ”か“キャラ”か――「ショタ」の定義とは？「本物のショタはメン地下には向かない」【ショタコン座談会】後編

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＜「外道はつらいよ」とは：10年代の混沌としたオタク世界を紐解こうと頑張るめりぴょんが気になる人物に会いに行き、あれこれ話を伺う対談コーナーです＞

▼二次元のショタに対してガチ恋を続けるショタコンのライター・めりぴょんが三次元のショタについて学びを深めるため、アイドルオタのショタコン男女3人を招集し、昨今のショタ事情について聞くショタコン座談会。いよいよ後半に突入し、ショタの「本質」について考えていくことに。

【前編はこちらから】
ジャニーズにEBiDAN……昨今のショタアイドル事情とは？「14って数字を見るだけでドキっと」【ショタコン座談会】

＊　＊　＊

【登場人物】
めりぴょん：女。二次元限定のショタコン。膝がツルツルのショタキャラの夢女子をしている。
ひよこ大先生：女。当時高校生だったジャニーズJr.のヤラカシを経てメンズ地下アイドルのオタクに。膝丸出しの衣装を着ているアイドルに、毎月一般OLの月収数カ月分を費やしている。
ミミマル：男。メンズ地下アイドルの男オタ。「中学２年生至高論」を唱える。
サティ：男。ジャニーズ、EBiDANの男オタ。ショタアイドルの動向に詳しい。

■本物のショタがメン地下には向かないワケ

めりぴょん　「本物のショタ」はメンズ地下アイドルには向かないので「ショタキャラ」で代用されていることがわかったんですが、なぜ本物のショタがメン地下に向かないのか考えるに、その一因には異常な稼働日程の多さがあると思うんです。

ひよこ　月に30現場位あるアイドルもいますね。

ミミマル　平日の昼間の現場もあるし、夜遅いのもダメだし。

めりぴょん　メン地下の面白いところって、法をめちゃくちゃ破っているように見えて意外とそういう法は遵守するところなんですよね。

ミミマル　ショタの中高生の子って、アイドルに生活がかかってるわけじゃないから、オタクもちょっと気楽です。

ひよこ　私の推してるグループはお給料がチェキバックありきだから、オール歩合で、「自分がチェキを撮らなきゃ」って……。

サティ　じゃあ本当に支えてるんですね。

ひよこ　本人のお給料がなくなるから。

めりぴょん　メン地下は結構、オタクのチェキ枚数に生活がかかってることが多いです。

ミミマル　相手が中高生だと、オタクも積むことはありますけど、「生活を支えよう」みたいな意識はあんまりない。

サティ　そこまでのものはないですね。積む動機は「周りの子よりも人気にしたい」とか。

ひよこ　あと、暇にさせたくない。端から見て「この子誰とも撮ってない」って思われるのは嫌だから。

めりぴょん　メン地下のオタクを見てて面白いのは、推しの評価があたかも自分の評価に直結しているかのような感情を持つことですよね。別に推しの名誉って直接的には自分には関係ないけど、関係があるかのように思っちゃう。

サティ　やっぱり依存度が高いんじゃないですか？

ひよこ　すごいグサっときた（笑）。

めりぴょん　ひとつの結論を出すとしたら、ショタは推し方によってはすごく気楽に推せるってことですかね？

サティ　ガチショタの話ですか？

めりぴょん　「ショタキャラ」「ショタ枠」だと、向こうも生活がかかってる可能性があるので。

サティ　ガチショタなら生活はかかってないので、そうですね。保護者の管理下に置かれてる子たちだから。

ミミマル　そうですね。EBiDANはけっこう良いご家庭のご子息が多いので。

サティ　「生活まで支えよう」って意識でやってるオタクはEBiDANにはいないと思います。でも「ショタキャラ」ってなると……。

 
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