『Heaven?~ご苦楽レストラン~』全員が一致団結で問題解消!! 第7話にしてついに神回が…

『Heaven?~ご苦楽レストラン~』|TBSテレビより

 オーナーのオーナーによるオーナーのためのお店!? 問題だらけの至極のフレンチコメディー『Heaven?~ご苦楽レストラン~』第7話がオンエアされた。

「ロワン・ディシー」開店から一年。
店は鱸(田口浩正)や小枝(矢柴俊博)といった常連客や新規のお客様で賑わっている。
そんな中、店でハプニングが発生。仮名子(石原さとみ)の機転でこと無きを得るが、伊賀(福士蒼汰)は、サービスマンの存在意義について悩み始める。
 一方、シェフの小澤(段田安則)は伊賀とは対称的にテンション高め。なぜなら従業員たちが「火曜日の君」と呼ぶ美くしすぎる常連客・香宮(相武紗季)が来店する火曜だからだ。
 仮名子は、特定のお客様だけをえこひいきするのは最高のサービスとは言えない。特別扱いはダメだ、と言うのだが…。
 ある夜、俳優の湯浅(丸山智己)が来店。山縣(岸部一徳)に不躾な態度を取る湯浅に、常連客・古瀬(加賀まりこ)が物申すのだが、この行動が湯浅を怒らせてしまう。
 しかも、古瀬をかつての大女優と思いこんだ湯浅は偵察をはじめ…。
 すべてのお客様の笑顔のために。「ロワン・ディシー」従業員たちによる絶対に譲れない戦いが始まる。
 伊賀が葛藤の末にたどり着いたプロのサービスの仕事とはいったい…?

 毎回どこかしらに、イラっとする部分が垣間見え、「素材はいいのにどこか残念なドラマ」という印象のまま折り返しを迎えてしまった『Heaven?~ご苦楽レストラン~』。今回もそんな感じになるのかなぁ……と思って視聴を始めたのだが、なんか今日面白い!?

 あっという間に一周年を迎えたロワン・ディシー。寄せ集めで始まったレストランもファンが付き、紆余曲折あって客足が途切れることはなくなったようだ。しかし、まだまだと超人気店というにはほど遠く、まだ課題も多い。

 店内で起こった専門外のトラブルに全く対応できなかった伊賀君が、サービスマンの存在意義について悩みだす。そこから話が展開し、「プロフェッショナルのサービスとは?」というのが今週のテーマとして浮かび上がった。

 開店してから一年が経ち、数組の常連客もついた。彼らにあったサービスを施すこともあるが、それは果たして最高のサービスなのか? 新規客も常連も同じように接することが最高のサービスに繋がるのか?

 今回は全員が一致団結し、まだお客様が気付いていないピンチを回避しようとするなど、1話の中に多くのエピソードが詰め込まれ、飽きることなく見ることが出来た。

 横暴なだけのオーナー仮名子のわがままが問題提起になったり、空気を読まない川合の天然さが場を和ませることに成功(今までは可愛いアピールがハナにつくことの方が多かった)。コミカルな3バカ、店長、シェフ、山縣のコミュニケーションが気持ちのいいテンポ繰り広げられるなど、これまでストレスに感じていた要素がとてもきれいに収まっていた。

「生首のようで怖い」と言われていたキャラクターのモノローグシーンはそのままだが、これも見慣れてきたのか、あまり気にならなくなってきた。

 毎回、誰かひとりのキャラクターを掘り下げることをメインにしていたが、今回はロワン・ディシー全体が伊賀君の悩みと共感しつつ、客様のために頑張るという構図がキレイにまとまり、強引さとハチャメチャでご都合主義すぎる部分を隠してくれたのだろうか。

 今までがあるから、今回があることは重々承知している。それでも、最初から今回のようなまとまった面白味が欲しかったと思ってしまう。これまではいつもどこかで視聴者の気持ちを逆なでする描写を入れていたようにも思うが、それが少ないだけでこんなにも感じ方が違うのかととても驚いた。

 来週は山縣メイン回になりそうで少し不安もある。今回同様、視聴後に心地よく振り返られる内容であってほしい。
(文=三澤凛)

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