待ってたー! 待ってたよー!! 今回の『フルーツバスケット』! 紅葉の次に大好きな十二支、燈路の登場!!!!
<第20話>何マジで拾ってんのさ
透はバイトへ向かう途中にひとりの少年と出会う。草摩家のひとり、草摩燈路だ。しかし、燈路は可愛らしい外見とは裏腹に屁理屈をまくし立てて透を困らせる。更には、わざわざ会いに来たから食事でも奢ってくれと要求。透は所持金が少ないと言うも、財布を見せてと強引にカバンを取り上げられて手帳を奪われてしまう。
口の達者さで登場シーンから透君を翻弄しまくる燈路。個人的に嫌味な少年は好きだ。天使のような紅葉とはまた全然ちがった魅力がある。もちろん現実でこんな口の達者なガキがいたらはらわたが煮えくり返るだろうが……。燈路がかわいいのは、その口の達者さだけではない。以前登場した十二支の杞紗が隣にいるからこそ、そのかわいらしさが際立つのだ。
大好きな杞紗が、自分がうかうかしている間に深刻な事態に陥る。自分が助けてあげたかったのに、それを透というぽっと出の存在に救われてしまい、一緒にいたら「お姉ちゃんお姉ちゃん」と彼女の話しかしなくなってしまう。これは嫉妬する。意地悪してしまうのも理解できる。透も翻弄されつつ燈路の行動の理由が分かると、「恋のライバル認定」されていたことにほっこりしてしまう。謝られた後の罰の与え方も愛が溢れていて、超絶かわいい。
そんな燈路が杞紗を守れなかった理由には、草摩家当主の慊人が絡んでいた。まだ小さな燈路は、慊人の前で話していいことといけない事の区別がついていなかった。素直に「杞紗が好き」と慊人に告げたことで、杞紗が慊人にボコボコにされるという事件が起こり、自分が原因で大切な人が傷つくという事件が起こったことで、子供心に悩み傷ついてしまった。
その事件について話す大人組は、そういった慊人の乱心に透が巻き込まれないかどうかを案じるようになる。慊人という存在の大きさが十二支にとってどれだけ重要なのか。その手も足もでないという存在がいることの不可思議さが際立つエピソードだ。
杞紗や透との和解も済んだ燈路だが、自分の中ではまだ整理がついていない様子。自分がまだまだ子供であるということを理解しているがゆえに、杞紗を守れないという現実に手も足も出ない状態なのが苦しいのだ。
透はそんな燈路の心境を聞き、いまはまだそうではなくても、ずっと燈路の心の中に杞紗を守りたいという気持ちがあるのだから大丈夫だと背中を押す。素直になれない燈路ではあるが、その言葉に大きな勇気をもらったようだ。
口は悪いけどほんっと中身がいい子過ぎる燈路、今後もちょこちょこと登場するのが楽しみだ。かわいい癒しキャラである。
(文=三澤凛)
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