『キャロル&チューズデイ』アーティガン演じる宮野真守の見せる新しい一面 #17

2019.08.15

TVアニメ「キャロル&チューズデイ」公式サイトより

 全世界の音楽を愛する人に捧げる、2人の少女が起こした奇跡の物語『キャロル&チューズデイ』。#17「Head Over Heels」がオンエアされた。

 アーティガンはある朝、目覚めると破産していた…。AIマネージャーが預金を全て持ち逃げしたのだ。一文無しになり、自宅も差し押さえされたアーティガンは、ロディの家に転がり込む。すっかり自信を喪失したアーティガンは、自分は何者なのかと自問自答する。元気づけようと考えたロディは、ファーストアルバムを制作中のキャロルとチューズデイのもとへ彼を連れて行く。そして、タオ、アンジェラも巻き込んだアーティガンの復活劇の幕が上がる。

 今回はみんな大好き、宮野真守演じるアーティガンがメインを張る回だった。最初に出てきたときはくど過ぎて微妙なキャラだと思っていたが、回を重ねるにつれてどんどん愛らしく見えてきた。そんな彼が今回大ピンチに陥る。自身のAIマネージャーに全財産を持ち逃げされ、持ち物を全て差し押さえられてしまったのだ。さらに、彼の周りからは人が一瞬で離れ誰にも頼れない状況に陥ってしまう。

 アーティガンのピンチをいち早く察知したロディは彼を家に招き、キャロルとチューズデイの家に連れていき、曲を作るように励ます。見る影もなく落ち込み、疑心暗鬼になっているアーティガン。彼の中の内なる心が音楽にすがろうとするのを良しとしなかったり、反対に励ましたりと大忙しだ。そんな中でも彼の中では確実に音楽で生きていくという気持ちがあり、一心不乱で曲を作り上げる。

 曲を作っている間にロディがアーティガンを破産に追い込んだAIマネージャーの行方を突き止めることに成功する。ふたりそろってそいつにつめより、無事留飲をさげることが出来たアーティガンなのだった。

 この絶望の淵で作った楽曲はボーカルが必要だと主張するアーティガンは、アンジェラの元を訪れる。彼女のプロデューサーのタオにアンジェラを貸してくれと頼むが、彼らには過去に多少の因縁があり、最初は協力を断られる。しかし全てを失ったアーティガンのプレゼンにより、その因縁も若いしアンジェラはアーティガンが作った曲に歌を入れることが決定した。タオの前で披露したアーティガンも、即興ボイバは宮野真守がやっていそうだが全てアドリブなのだろうか。

 いつもの宮野真守よりも低く太い声で演じているアーティガン。彼の新しい一面を見せてくれたような素敵なキャラクターだ。彼がアンジェラ側についたということが、今後何か影響してくるかもしれない。

 アンジェラのほうも熱愛発覚と、スクープされた相手が死に追いやられたりと、音楽活動以外のところでの騒ぎがきになってきた。一体、彼女のストーカーはどんな人物なのだろう。

 キャロル&チューズデイの二人はアルバム作成に入り悪戦苦闘。新しいアルバムはほぼほぼ新曲になりそうだ。チューズデイを追いかけているライターがインタビューに来るなど、細かい動きもでてきたようだ。

 これらの物語のピースが大きく動くエピソードが見れるのも間もなくだろうか。その時が来るのが楽しみである。
(文=三澤凛)

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