『グランベルム』 アンナに魔術師としての才能がない!? まさかの展開と驚き演出で度肝を抜かれた第6話

『グランベルム』公式HPより


『Re:ゼロから始める異世界生活』の注目コンビが手掛けたオリジナルアニメ『グランベルム』第5話がオンエアされた。

episode.06 魔石
寧々の過去を垣間見た満月は、“グランベルム”で戦うということの意味を知ると同時に、その謎も深まり戸惑う。
それぞれが戦う理由を知った満月。
一方アンナは、フーゴ家に伝わる強力な魔石「フーゴの魔石」を持ち出そうとする。そんなアンナを見限ってか、水晶はフーゴ家を後にするのだった…。

 今週のグランベルム、個人的には神回だったと思う。

 今回は日常パート。満月が寧々の過去を見たのは、魔力が流れ込んでいるからだという説明を受けた。グランベルムで戦うことの意味を少しずつ理解していくことを実感したものの、その一方で謎が深まり戸惑いも覚える。
 
 戦いに敗れた寧々だったが、現実世界では無傷。ただ戦闘に参加する権利を失くしてしまったのだという。それでもあえて満月の前に姿を現したのは、ザ・ウィッチの誕生を見届けたいからだと告げる。そして満月の妹・希望ちゃんを「控えめに言って親友」と評しているのがとても萌えた。とんだツンデレだ。脱落してもこれからも寧々ちゃんが出てきそうなのは、うれしいかぎり。

 だが今回はこの話も添え物。今回の主役はなんといってもアンナ・フーゴだろう!!初回からそのキャラの強さで、私の最推しだったアンナが爆発した。

まず前から怪しかった、アンナと水晶の関係が破綻。これまで「〇〇だニャ」と語尾にニャと付けて甘ったるくしゃべっていた水晶が、アンナに牙をむいた。彼女に師事していたようだが、「弟子やめるわ」と突如宣言。いつもとは違い低い声で語尾に何もつけずにしゃべりつつ、「あなた強いかと思ったのにエルネスタより弱いんだもん」と、三行半を突きつけた。
 
 そして満月に付き添いを頼んでフーゴ家に赴いた新月。そこで彼女は改めてアンナに真実を告げた。

 アンナは幼い頃、祖母も母も成し遂げられなかった魔術を使うことに成功。その成功体験を自信として、プライドとして大切にもっていた。だから自分は強いのだと、エルネスタなどに負けるはずがないのだと……。

 しかし、その成功は新月によるものだった。新月は幼い頃からアンナが大好きで、ただただアンナに喜んでもらいたいという思いだけで、アンナが術を使うタイミングで自分も魔術を使い、アンナが持つ能力のように見せかけたのだった。

 たとえアンナが傷つくことになったとしても、周りはみんなわかっていた。アンナに魔術師としての才能がないことを。だからこそ、母は新月を養子に向かえ、アンナには魔術師として生きていく不幸を継がせたくなかったのだ。

 その事実を知ったアンナは膝から崩れ落ちる。新月は、アンナの魔術師への一途な想いを間近で見ることで、魔術師とは何なのかを学んだと告げる。魔術師としての私はあなたがいなければ決して生まれなかったとも。だからあなたはこの家を守りつつ別の道で輝いて、という言葉を受け取ったアンナは今まで見たことがないような穏やかな顔で「頑張るのですわ、あなたならきっとなれる」と新月に言葉をかけるのだった。

 これにてアンナが脱落、一件落着のような流れでエンディングが流れ始めたと思ったら……。

 突然エンディングが暗転。そして血まみれで倒れる女性の姿。あれは、アンナの母親!?
 そのカットの直後、フーゴの魔石を前に、血走った目をしているアンナが映し出され、本編が終った。

アンナは諦めることができなかった。しかし、母親を殺してまで力を欲するとは……。 まさかまさかの展開と驚き演出で度肝を抜かれた第6話。ここから後半が加速していくことは間違いないだろう。注目を集めていたアニメだけに普通の展開にはならないと思っていたが、よい期待の裏切り方をしてくれた。

 来週がとても楽しみだ。いったいアンナはどうなってしまうのか……。
(文=三澤凛)

『グランベルム』 アンナに魔術師としての才能がない!? まさかの展開と驚き演出で度肝を抜かれた第6話のページです。おたぽるは、アニメ作品レビューの最新ニュースをファンにいち早くお届けします。オタクに“なるほど”面白いおたぽる!

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