猛暑のコミケ、参加者の暑さ対策の熟練度がすごい 来年の東京オリンピックはどうなることやら……【#C96】

2019.08.13

 あれ、今日はなんだか臭くない。おかしい、みんな対策したのか。いやいや違うよ。すでに鼻がバカになっちゃっているんだ。

 そう。あれだけ人が集まっているんだから、様々な体臭が混じり合って奇妙な香りになるのは仕方ない。しかも、前人未踏のコミケ(C96)4日目に突入し参加者も目の色が違う。

 今日、買わなければならないという使命感と共に絶望感。そうだよなあ。今まで「コミケ4日目」といえば、終了後の初日。秋葉原で買い逃した同人誌を買いつつ楽しんだり、あるいはコスプレ風俗で楽しむ日だよね。

 それが、まだコミケが続いているのだ。なんだか、毎日朝が目覚めるとまたコミケが始まるループの中に突入しているような気がするじゃないか。

 こうして目の色の変わった参加者たちは、開会のアナウンスと共に次々と会場へ飛び込んで散っていく。交通整理しているスタッフのテンションも、もうおかしい。通路を制限しているところでは「通すなあ〜!!」と絶叫しているし。もう、ほんとスタッフと参加者の経験値でギリギリのところで秩序が保たれているといえるだろう。

 こんな妙なテンションになってしまうもっとも多いな原因が暑さだろう。3日目の猛暑で、次々と参加者が救急搬送されたことは、多くのメディアで報道された。それでも、これだけの人数が参加しているにしては極めて人数が少ない。

 ここに、これまでのコミケで参加者たちがいかに混雑と暑さになれているかがわかる。欲しいものがあるからこそ、準備は万端。この猛暑を生き残る準備は十分に出来ているのだ。

 そんなコミケの様子は新たな波紋を呼んでいる。果たして、来年の東京五輪が、この程度の猛暑被害で終わるだろうか。いよいよ東京五輪の悲劇が近づいているように感じる。

(文=昼間 たかし)

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