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“生涯ドルヲタ”ライターの「アイドル深夜徘徊」vol.33

夏の日、また僕たちはここに帰ってきた!――『TOKYO IDOL FESTIVAL 2019』参戦レポート

2019.08.13

■3日目(8月4日)

 この日は、まずフジテレビ本社前に作られた「DREAM STAGE」に向かった。お目当ては、「アップアップガールズ(2)」。無料で見られるエリアもあるため、盛り上がる曲をメドレーで披露。会場からも大きなコールが上がっていた。
 
 お昼を挟んで入ったのは、トークイベントが行われている「INFO CENTRE」。ここでは「アイドルクイズ王決定戦」が行われている。事前の筆記クイズで上位となった5人が、早押しクイズで知識を競うというもの。予選一位だった「chuLa」の渡辺あやのも健闘したが、ソロアイドルの寺嶋由芙が昨年に続き、2連覇を果たした。

 SMILE GARDENに出ていくと、ちょうど、青春高校アイドル部がパフォーマンスを始めるところ。テレビ東京で番組をやっていることもあり、会場にも多くのファンが集まっていた。初登場ということで、緊張も見られたが、爽やかさも感じられるステージだった。

 最終日の後半、見たいライブが被っていたが、まだ入っていなかった「FUJI YOKO STAGE」へ行ってみる。ここはフジテレビ本社内のイベントステージである。比較的小規模の会場なので、出演アイドルによっては入場規制がかかっている。

 ここでは、結成12年を迎える広島のご当地アイドル、「まなみのりさ」や、東宝芸能のアイドルグループ「PiXMiX」などを見て過ごす。夕刻も近くなったので、再びSMILE GARDENへ。やはり、TIFの最後はここで締めたい。ちょうど「吉本坂46」がステージに立っている。さすがに事務所問題には触れなかったが、多くの芸人が次々と喋りだし、賑やかさが増していた。

 続いては、「楽器を持たないパンクバンド」のコンセプトで活動している、「BiSH」だ。ここでは観客の盛り上がりがすごかった。会場の後方では肩を組んだり、座り込んで体を揺らしたりと、独特の楽しみ方をしていた。

 そして、3人組の「Task have Fun」。こちらも大きな盛り上がりだが、なにか爽やかな雰囲気が漂う。心地よく音楽に酔って、今年のTIFを終えることにした。最後に、3日間腕に巻いていたリストバンドを切ると、祭りが終わった実感が湧いてくる。

 こうして、3日間に渡ってTIFに参戦したが、たくさんのアイドル、そしてオタク仲間に会える楽しい時間だった。来年は、東京オリンピックがあるため、お台場での開催は難しいといわれている。しかし、10年間で築き上げたアイドルフェスの文化は、いつまでも受け継いでほしいし、私たちもまたここで会えると信じている。言葉で交わしたわけではないけれど、それが参加した誰もが感じている、秘密の約束なのだ。

(プレヤード)

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