ドラマ『百合だのかんだの』百合は自主性の無さすぎだし、エロ強調し過ぎで物語にパンチが無い

『百合だのかんだの』公式HPより

 「親友」という枠を越えた、女の子同士の姿を描く! FOD限定ドラマとして話題を呼んだ『百合だのかんだの』。待望の地上波放送、第4話がオンエアされた。

第4話 金色ハチミツ肌
 どんどん近づく海里との距離感に、百合は海里とイチャつく夢まで見てしまう。そんな海里の顔をまともに見れない百合。もはや彼氏の修二とのハグにもトキメかない。
ある夜、帰宅中にとうとうストーカーに自転車で襲われてしまう… 家で傷の手当てをしてもらいながら口をついて出た言葉は、「おやすみのチューは?」だった。

 どんどん海里のテンポに飲み込まれていく百合。元々はノーマルだったはずなのに、なぜか海里とイチャイチャとする夢をみてしまったりと徐々に同級生の友達から、気になる存在へと変わっていく。

 熱を測るときに、おでこで測る人ってドラマ以外に本当にいるのだろうか…‥。妄想の中でははちみつを指で掬い取り、舐めさせるという若干古臭い気もするエロシチュエーションが描かれた。

 この妄想の中の海里は本当にエロい。百合がドキドキしてしまうのも分かる。しかしこのドラマは、何を目的に百合という関係性を描いているのだろうか。こういう愛のカタチがあるというのを目的に描いているのか、エロさを全面に出すために描いているのか……。どことなく作品の展開や演出の仕方がTL(ティーンズラブ)っぽさを思わせるからか、題材がセンセーショナルなだけに、中身の薄さが目に付く。

 『おっさんずラブ』も典型的なラブコメ作品でも大成功したのは、キャラクターが良かったこともあるが、演出が上手かったからだと思う。似た題材なのに差を感じるのは、関係性や恋愛関係をていねいに描くのではなく微妙なエロを強調しているからかもしれない。

 海里のパンチのあるキャラクターとは違い、百合の流されやすさもこの作品の微妙さを際立たせている。友達が彼氏と連絡を取っていたことを知っても、結局その友達と普通につるんでいるし、海里のレズっぽいところにときめいてきているし。相手が誰であろうと、特にタイプじゃなかったとしても、百合はガンガンと迫られたら確実に落ちる女な気がする。

 そんな中、なぜか親交が出来た不破の病室に訪れた海里。百合がストーカー被害に遭い、そ犯人と断定したためにやってきたようだ。しかしその根拠がよく分からない.

 自らキスを求めてしまうほどに海里に惹かれ始めた百合。百合を手に入れるのも目前な海里の狙いはなんだろうか。残すところあと半分のこのドラマ、完結までにいったい百合は何を見せてくれるのだろうか。
(文=三澤凛)

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