『Dr.STONE』大樹との厚い信頼関係が千空を蘇らすも、別々の道へ……!? 第6話

2019.08.10

 週刊少年ジャンプにて大好評連載中の漫画『Dr.STONE』、待望のアニメ化! 第6話がオンエアされた。

第6話「石の世界の二つの国」
 人類が石化して数千年後のある日。たった一人で石化から目覚めた千空は、文明が全て消えた世界でサバイバル生活をスタートさせる。最低限度の衣食住を確保のなか、体力ゲージの限界を迎えていた千空は、体力自慢の親友・大樹の石像を見つけ出し、復活させようと試みる。そして現在――。司に殺された千空を抱えた大樹と杠も、千空との約束を信じ、蘇生を試みるのだった。

 先週の後半から千空がひとりストーンワールドで目覚めてからのエピソードが展開されていたが、今回はその続きからだ。

 人間らしい生活が出来るところまで持ってこれたものの、その生活を維持するだけでいっぱいいっぱい。これでは科学がどうのと言っている場合でもない。

 そこで千空はようやくもうひとりの人間の復活に着手する。そのターゲットはもちろん大樹。しかし奇跡の水をかけても一向に大樹の石化が解ける気配がない。いったい自分はなぜ目が覚めたのか。他の人間と自分の違いは何なのか。思考を繰り返し繰り返し、やがてその『思考』こそが他の人間と自分との違いだということに思い至る。

 思い至ったからといってそれが成功にたどり着くには、さらに膨大な時間と労力が必要だが、千空はそれが出来る天才なのだ。彼は大樹を復活させるために何度も何度も試行錯誤を繰り返し言葉をかけた。

「信じていくらでも待つぞ!お前が居なきゃだめなんだ!いくらでもまつぞ!!!」

 その言葉はいま、司により殺された千空を助けようと必死になる大樹が千空にかける言葉と全く同じ言葉だった。

 もう……何このふたり!! 泣かせるなよ!! 千空はなんだかんだいって大樹を信じてるし、大樹が千空を信じてるのなんて当たり前すぎるし、状況が変わってもお互いおんなじ思いを持ってるこの演出の仕方!

 お互いの声が届き、千空は大樹を、大樹は千空の意識を取り戻すことに成功した。ほんっと生きててよかった! 石化した部分に奇跡の水をかけると周りの部分も修復されるらしいことが推測されるが、それではなぜバラバラになった人間に奇跡の水をかけても死体のままなのだろう。いったいこの人類を襲った突然の石化現象にはどういった理由があるのだろうか。

 千空は司が自分が死んだと思っている状況を利用することを大樹と杠に提案する。現在は司が掲げる、若い者のみを生き返らせて武力で統治する司帝国と、千空の科学革命軍というふたつの国が存在しているようなもの。状況を有利にするために大樹と杠には司のところにスパイとして忍び込み、いつか千空が目的を達成したときにまた合流しようとふたりに告げたのであった。

 その期間は未定。数日なのか数か月なのか数年なのか……。やっと三人でいられると思ったとたんの先の読めない別れ。しかし大樹は、そして千空はお互いを信頼している。時間がどれだけかかろうともお互いの気持ちは変わらない。最善を尽くすために必要なことだと理解しているから、ふたりは言葉少なに別々の道を行くのであった。

 個人的に大樹と千空のコンビが大好きだ。別々の道をいくことになるのは寂しい……。なるべく早くの再会と、大樹達側の描写も多いことを祈るのみである。

 二組に分かれた直後、千空は司と戦闘の末負けてしまった謎の少女コハクを科学の力で助け出す。彼女は、司の見立てでは原子の子孫。ストーン化が解けた誰かの何代目科の子供の可能性がある。命を助けられたコハクはなんと千空に好意をもったようで……!? 大樹×杠というカップリングがあるだけに主人公の相手になる女子がいないと思っていたが、まさかこんな形で出てくるとは……。

 大樹達と離れひとりになった千空に、コハクはいったいどんな影響を与えるのか。新たな展開がどんな方向に進んで行くのか、来週が待ち遠しい。
(文=三澤凛)

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