【C96】ベテランこそがはまる罠だらけ。会場のあちこちで無限の迷子が発生中
2019.08.10
ついに令和初となるコミックマーケット(C96)がはじまった。
このコミケ。初めてコミケにやってきた時の気分にさせてくれるぞ。
今回、東京五輪のせいで東館閉鎖という状況で開催できることになったコミケ。「私がこも問題を解決します〜」とオタクに媚びてた政治家とかが涼しい顔をして、のうのうと生きているのは、もう喜劇。
それはともかくとして、現実を受け入れてコミケの四日間を生き残るしかない。
とにかく、これまで覚えていたコミケの常識や動き方は通用しない。
今回は取材の第一歩から、それを教えてくれた。そう、取材受付の場所がわからないのだ。準備会は事前申請の段階で、今回の取材受付場所の地図を添付してくれていた。
だが、いざ会場について場所を確認しようとしたところ「ここ、どこなんだ?」となってしまった地図なのだ。さすがに途方にくれて近くにいた、スタッフに尋ねてみると。
「いや〜、その地図わかりにくいんですよね」
と、道を教えてくれた。教えてくれたルートが「そこが通ることができるか、わからないのですけど」というオマケつきで。どうも、朝から多くの取材陣が迷っているらしく、歩いていると「取材受付はこっちですよー」とスタッフが案内してくれる。
なんとかたどり着いた先で顔見知りのスタッフに、地図がわかりにくいことを告げると「まあ、今回がはじめてなんで……」と微笑まれたので、逆に面白くなった。
さて、そんな初めてのコミケに来た気分は、そこら中にあった。とにかくわからないのは、西館と南館の通行ルート。
あるサークル参加者は「南館のサークル入場待機列に並んだはずが、着いた先は西館だった」という。もうあちこちで、スタッフは道案内に追われていたのである。
いかに地図を見て会場内の配置を見ても、実際に動くとなると違う。どうやっても、一度は迷子になる。それが今回のコミケでベテラン参加者までもがハマる罠だろう。
なお、喫煙所は南館には存在しないので喫煙者は要注意を。
(文=昼間 たかし)