『シン・ウルトラマン』には不安しかないよ……面倒くさいオッサンオタクしか喜ばない駄作になる?

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カラーより

 かねてから噂されていた『シン・ウルトラマン』が監督を樋口真嗣が、企画・脚本を庵野秀明を担当し2021年に公開されることがわかった。いまだどのような作品になるかはわからないが、期待する声は非常に大きい。

 しかし、前評判で期待しているのは、一部のマニアに限られており、実際は心配だらけというのが実情のようだ。

「『シン・ゴジラ』は確かにヒットしました。けれども、あの映画がヒットした以外になにか記憶がありますか? 様々なギミックを仕掛けたりして、場面ごとの面白さはありましたが内容は公務員が一生懸命仕事をしていただけ。まるで社畜のための映画じゃありませんか。公開当時は駄作といわれた『ゴジラ FINAL WARS』が傑作に見えますよ」(映画会社社員)

 そうしたマニアックな批評を除いても、不安要素は多分にある。なにしろ監督が樋口真嗣なのだから。樋口といえば2015年に公開された実写版『進撃の巨人』を監督した際に批評家の前田有一に40点と酷評され、ブチ切れたことで話題になった人物。実際『進撃の巨人』は、俳優が台本を読んでいるだけのところに、やたら金のかかったCGが挿入されたりする、なにをやりたいのかよくわからない映画だった。

 実際、樋口が監督した作品には特撮やらCGやらは派手意外になにもないということが多々みられる。

 それがもっとも色濃く表れているのは、2006年の映画『日本沈没』である。この映画、タイトルと違って日本が沈まない笑える映画としても名高い。もちろん、必死の努力で日本が沈まないのだから、それはいい。だが、そこに至る物語があまりにも凡庸。ヒロインが神戸出身で阪神・淡路大震災で両親を亡くしている設定とか、すぐに考えつきそうな要素は百歩譲ってわかりやすくしているから、いいかも知れない。でも、それにしてはあまりにも演技が軽かった。ようは樋口が演技指導をできない監督であることを如実に示す作品になっている。

『シン・ウルトラマン』は、そんな樋口と庵野による作品。この先見えるのは、お互いのオタクとしての暗黒面が肥大化していくことだ。おそらくは、そうなる。出来上がるのは、一部のファンだけが盛り上がる妙なギミックとか、こだわりばかりが目立つ崩壊した作品だ。もう、期待などどこにもない。

(文=大居 候)

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