オタクは「早口、唾飛ばし、顔真っ赤」ですぐテンパるのはなぜなのか?演技指導者に聞く!

伊藤丈恭著『人前で変に緊張しなくなるすごい方法』(アスコム)

(早口)(唾飛ばし)(顔真っ赤)……、Twitterでは、他人のこのような必死なオタっぽい状態や身振りを馬鹿にするつぶやきや、自分のこのような状態を自嘲したりネタにしているオタクをよく見る。上ずった早口で唾を飛ばし顔は真っ赤――と、いうことはつまり、オタクは「緊張」しているのだ。『人前で変に緊張しなくなるすごい方法』(アスコム)の著者でありアイゼ演技ワークショップで演劇指導を行う伊藤丈恭氏に、オタクの緊張の解き方を聞く。なおこの本、秋葉原で売れ行きがいいとのことだ。

 

■緊張とは「理想と現実のギャップを埋めようとする葛藤」

――緊張というと「プレゼンなど大勢の前で話すので緊張」や「面接で緊張」などが思い浮かびがちですが、本書では「機嫌の悪い人がいると心臓がドキドキする」「初対面が苦手」等も緊張のシーンとして挙げられています。そうなると、緊張って一言で言うと何でしょうか?

伊藤丈恭氏(以下、伊藤) 「理想と現実のギャップを埋めようとする葛藤」なんだと思います。「よくできるはずだ」「よくしよう」という理想が高いほどギャップが生じてしまい、緊張してしまうんです。

――オタクが緊張しいなのはなぜなのでしょう。

伊藤 あくまでイメージですけれど、オタクの人たちは人付き合いが苦手な方も多そうですよね。

――私自身も人付き合いが苦手なオタクですが、そもそも人付き合いが得意な人ならあまりはまらない趣味なのかなとは思います。人付き合いが苦手な人がひとりでも安心できる場所がオタク活動と言いますか……。

伊藤 実際に人と付き合っていたら絶対嫌なことってあり、面倒も多いですがその経験を通じ、理想と現実の間に折り合いをつけていけるようになります。一方、人とつきあわなければ他人の嫌なところをいちいち見なくて済むので楽なのですが、人付き合いの場数は踏めません。

――人付き合いが苦手だから場数を踏みたがらないので現実がおぼつかず、理想ばかりが高いままで、理想と現実のギャップが解消せず、より緊張してしまうという悪循環なんですね。

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