『ナカノヒトゲノム』第5話
『ナカノヒトゲノム【実況中】』鬼退治は驚くべき結末を迎える! このゲームはどこに向かっているのか……
2019.08.07
帰還を賭けたリアル脱出ゲーム『ナカノヒトゲノム』の実況が今始まる—– !!
第5話「DUSK AND DAWN」
キハチの孫娘・キッカの部屋へと連れてこられたアカツキとカリン。
アカツキはなんとか脱出に成功するも、カリンは部屋に残されたままに!
そこへ現れたキッカ。彼女が娘たちをさらう理由とは……。
一方、鬼の屋敷に潜り込んだカイコク、ザクロと合流したアカツキは、三手に分かれ村娘たちが捕らえられている牢屋を探しはじめる。
冒頭に挿入されていたカイコクの過去回想っぽいものがとても気になったが、あんまりそこには触れられずに本編がスタート。
どこかやんごとない感じのおうちの跡取りだったのか、おじい様に反発していたカイコクが家を出るときの回想なのか? それぞれのキャラクターの過去にはまったく触れられていないので気になってくる。カイコクの出で立ちを見るとこの家の影響をかなり受けている感じがする。過去のいざこざは水に流しているのだろうか。だが、そうならばこの回想する意味は……。
前回のゲームから引き続きミッションのクリアを目指しつつ、さらわれたアカツキたちを取り戻すことになったザクロとカイコク(他のメンバーはお留守番)。
アカツキは早々に脱出。残ったカリンがどんな恐ろしい目に合っているかと思えば、鬼であるキッカの趣味である「鬼バニアファミリー」の一員とされていた……。
カリンは『ベロニカ』という名前と衣装を与えられ、メイドに。さらわれた人々もそれぞれの役を演じている。はむかうと破棄されてしまうため、みんなおとなしく言うことを聞いているらしい。
これからどうなるかと思いきや、あっけなくこのステージは終わりを迎える。おじいちゃん鬼がアカツキを処分しようとするのだが、それを止めにパカがやってきたのだ。パカは鬼に「ゲーム内キャラクターであることをわきまえろ」という脅しをかける。すると途端に鬼はおとなしくなってしまう。
見るからに異世界っぽいが、このアカツキたちがいるフィールドはVRみたいな仮想世界なのだろうか? どこからどこまでがゲーム内で、どこからが実体なんだろう。
謎が深まるこのゲーム。結局、PVが一億になるまで続くってことくらいしかちゃんとはわかっていない。
だがそんな中でも徐々にわかっていくこともある。今回はザクロの目的が判明。2年前に双子の妹が失踪したのはこのゲームが関係しているためではないかと思い、参加を決めたという。そして、妹に繋がりそうな手がかりを発見したことでこのゲームへの疑惑をさらに深めていく。
それぞれ思惑があり、ゲームに参加だということが徐々に判明してきている。だが依然、謎が多く、特にアカツキは主人公然としているが一番つかみどころがない。いったい彼の本心はどこにあるのだろう。
本来目的であったはずのステージクリアがあっさりと達成された。これからゲームはどのような方向に進んで行くのか。パカが、そしてこの実況ゲームが隠している本当の目的はなんなのか。
後半戦の展開に期待したい。
(文=三澤凛)