『だから私は推しました』地下アイドルの実情と、チェキビジネスの闇がなかなかにエグイ

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だから私は推しました | NHK よるドラより

 地下アイドルと出会い、オタク沼にハマったOLを待ち受ける意外な運命とは―。自ら愛したものに突き進むヒロインの転落と成長を、“地下”のディープな世界の中で描くドラマ『だから私は推しました』の第2話がオンエアされた。

 愛はハナを応援するために度々ライブへ顔を出すようになった。オタク仲間たちとも打ち解けてきた頃、ハナには瓜田(笠原秀幸)というストーカー気質のオタクがいることを知る。その闇は深く、運営のブラックさやハナの貧困状況も知った愛は、あまりの危うさに関わるのを辞めたい気持ちと、どうにかしてハナを助けてあげたい気持ちとの板挟みになって悩む。

 1話オンエア後に「地下アイドル」という呼称にブーイングが起こったりと何かと話題になっている。普通に地下アイドルという言葉に違和感ないと感じていたが、現役で追いかけている中にはそれぞれの文化が成立しているわけだ。それを尊重しないと、ネタとなった側からは理解を得るのが難しいのかもしれない。

 そのあたりのニュアンスはさておき、このドラマは普通に面白い。アイドルのハナと出会い、推すことを決めた愛が、警察に事情聴取されている。情報が少ないために、何がどうなってこうなったのかが分からない。映像では楽しく推し事をしている愛の姿しか見えないからだ。

 ハナを推すためにライブ会場に足を運ぶと、そこには同じ推しを愛する同志たちがいる。アニメキャラとかだと同担拒否という言葉もあるが、彼女たちが売れるために応援をしているドルオタたちにはそういう感情はあまりないのだろうか。

 しかし、ハナを単推ししている瓜田は少々毛色が違った。メンバーそれぞれにあるチェキ券を買い占め、ほぼハナを独り占めをする。金銭的には助かれど、瓜田専属アイドルのような状況と、モラハラまがいの言動にハナは精神的に疲弊してしまう。
 
 サービス業の中で起こりがちな「お客様は神様」みたいな状況。自身が商品なため相手の好意を得るために愛想が必要だし、強く出てこられても仕方ないみたいな部分を生み出してしまう、このチェキシステム。

 作中では1回1000円とするチェキ。瓜田は通算5348枚購入したそうだから、500万以上つぎ込んでいることになる。そのうえ洗濯機まで買い与えていて、全額ハナにつぎ込んでいるようだ。だとしたら、彼からすると多少のわがまま聞いてよ、と言いたくだるだろうが、それはそれ。

 見かねた愛が改善案を考案し、オタ仲間に提案。オタ仲間の小豆沢がメンバーに提言してくれたことにより、チェキ券の制度が変更された。それによって瓜田のハナ独占が事実上不可能になり、いままでハナと話してみたかったファンも、ハナとチェキが取れるようになったのだ。

 しかしそれまで独占していたのに、他の男と楽しそうにチェキを撮っているのが気に食わない瓜田は、舞台上のハナに向かって自分との関係を匂わせるような言葉を投げかけて邪魔をし、会場から追い出されるのであった。瓜田恐るべし……。独占欲が出てしまうのだろうが、それで推しを困らせるのはファンとしてあるまじき行為である。
 
 困っていたハナが助かったことで愛はもちろん、他のオタたちもみんな満足そうだ。何よりもメンバーみんなが気持ちよく活動が出来たくることが最優先なのだ。

 一見良好にみえるハナと愛のアイドルとファンの関係に一体何があったのか。サニーサイドアップにどんな事件が起こったのか。今回の瓜田事件がきっかけのひとつと言われているが……。
(文=三澤凛)

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