『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』製作委員会、提訴される 主人公の名前を無断で使用したとして「#リュカ搾取」

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『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』公式サイトより

 8月2日から公開された3DCGアニメーション映画『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』。ドラクエの生みの親である堀井雄二は「すばらしい出来」と太鼓判を押しているが、ネット上では賛否が別れている。

 その中、『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』のベースとなっている『ドラゴンクエストV 天空の花嫁』のノベライズ版を手掛けた小説家の久美沙織氏が、本作の製作委員会を提訴したことがわかった。久美氏はTwitterを通じて、<2019「DRAGON QUEST YOUR STORY」製作委員会さまを相手方とする提訴についてのお知らせテキスト>を公開している。

 久美氏が問題の焦点としているのは、『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』において、『小説ドラゴンクエストV』の主人公の名前「リュカ」を無断で使用したことと、リュカの本名を無断で改変したこと。製作委員会には、使用許諾契約の締結および映画クレジットに「リュカ提供:久美沙織」と掲示することを求めている。

 テキストには、本作の主人公が「リュカ」だとテレビで知ったことをはじめ、スクエニや全体監修の市村龍太郎氏、東宝株式会社から受けた対応についても説明されている。

 久美氏は、「本件訴訟の請求事項は名誉回復のみであり、金銭賠償の請求はしておりません。また、映画の上映差し止めも請求しておりません。楽しい映画ですから、多くのかたにご覧頂きたいと、心底、思っております」と心境を綴っていた。

 Twitterの投稿にある「#リュカ搾取」というハッシュタグには「搾取……はちょっと過激な表現だとは思う」との声もあるが、ファンからは「当然ながら久美沙織さんも原作協力してるもんだと思ってました」といった驚きの声や、「これは酷いな……」「観た直後にこれは悲しい……」「事後で良いから契約して」との声が続々と上がっている。

 また、スクウェア・エニックスは14年5月、『ザ・キング・オブ・ファイターズ』などで知られるSNKプレイモアから『ハイスコアガール』内で自社のゲームのキャラクターなどを無断で使用されたとして刑事告訴された過去があるだけに(なお、15年8月24日付で両社間の和解が成立)、「ドラクエ映画でも同じことしたのか」「ハイスコアガールのときに訴えられた件が教訓になってないとは」「コンプラ大丈夫かよ」といった声も。

 製作委員会側がどういった対応をするか、注目を集めそうだ。

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