東村アキコ原作の注目ドラマ『偽装不倫』の第4話がオンエアされた。
#04
丈(宮沢氷魚)の部屋から朝帰りした鐘子(杏)は、週末に約束した岩手旅行を心待ちにする。
一方、風太(瀬戸利樹)との不倫のために嘘を重ねる葉子(仲間由紀恵)の様子に、賢治(谷原章介)は少しずつ違和感を抱き始めていた……。
そして、岩手旅行当日。丈が待つ東京駅へと向かった鐘子を、想定外のトラブルが待ち受ける!
嘘と偶然から始まった恋の切なさが加速する第4話!いまだ謎が多い丈が、“既婚者”と思いながらも鐘子に近づいた“ある理由”が明らかに!!
お義兄さんにとっては残念な結婚記念日になってしまった夜も、不倫姉妹からしたら意中の相手とずっと一緒に居られて最高という皮肉な一夜が明け、鐘子は朝帰り。ばっちり当のお義兄さんと鉢合わせて苦しい嘘を重ねる。
谷原章介演じる賢治は、仲間由紀恵演じる妻の葉子の様子が最近おかしいな、というのは気付いている。でもその理由までは想い至っていない。妻が浮気しているという発想がなさそうだが……。
というか、谷原章介が勘が鋭くないはずがない。顔がいい、頭がいい、性格もいいっていうパーフェクトヒューマンなわけだ。そんな彼をいつまでも騙せるはずがないのだ。
筆者としては、このドラマの見どころは賢治だと思っている。彼が全てを掴んだ時にどんな行動をとるのかと思うと、怖くて仕方ない。
一方、誰にも迷惑をかけないのだけれど、誰かの犠牲の元になりたっている鐘子の不倫。鐘子は連絡先を交換したことに浮かれ、延々とやりとりを続ける。付き合い始めのカップルのやつだ。くだらないやりとりの押収。ものすごく楽しそうでうらやましい。
しかし、テンションがあがれば上がるほど返事が来ないときの落胆は大きい。既読はつくけど返事がないっていうことは、何か地雷を踏んだ!? と大騒ぎ。
丈が返事をしなかったのは文字通り、それどころではなかったからであり、鐘子が嫌いになったというわけではない。彼は脳の病気を患っており、その検査に病院を訪れていたのだった。この病気が鐘子と付き合うきっかけとなった。そう、彼は脳の病気で自分の人生が長くないことを悟り、後悔しない人生を送るための行動を取っていたのだ。
故郷に戻って景色を撮ること、思い切り楽しむこと、そして最後の恋。しかし大切な人を残して死ぬのは辛い。だったら自分が死んでも大丈夫な人を選べばいいのでは? という思考のもとに現れたのが、鐘子だったのだ。
これを知ると、鐘子との恋はやはり成就しなくてよかったのでは……という思いも生まれてくる。なぜなら鐘子は誰とも結婚しておらず、正真正銘不倫恋愛ではなく純愛なのだ。だから彼と恋愛をするならば、丈が危惧する愛する人を悲しませる結果が待っているかもしれない。しかし、丈が鐘子の真実を知れば生きる希望を持って手術に挑むことができるとも思う。
どっちだとしても、ここまで運命の出会いっぽいことになってるんだから、お互いに素直に腹割って話してほしい。余計な嘘と誤解ですれ違うのはもったいない。ラブラブ旅行に行くのかと思ったら、そんなくだらない嘘のせいで旅行は出発前に頓挫。しかし彼はひとりで岩手行きのバスに乗り込む。病気のことで思いつめすぎないでほしいが、どうなるのか。
そしてここにきて、葉子が致命的なミスを犯す。旦那の出張中に浮気相手の風太の練習を見学にきて、「彼女さん」と呼ばれて喜んでいたところに賢治から電話がくる。適当な嘘をついて誤魔化そうとしたところ、後ろから風太に名前を呼ばれてしまう。聞かれた……!! 賢治が葉子の浮気を疑くきっかけを与えてしまった……!!
来週から賢治の猛攻が始まるかと思うと怖い。しかし、鐘子と丈カップルよりこっちのふたりの行く末の方が気になるんだよな。
(文=三澤凛)
『偽装不倫』死生観から生まれた恋と、ガチの不倫…相反する両者の恋の行方はいかに?のページです。おたぽるは、漫画、アニメ、作品レビュー、マンガ&ラノベ、ドラマ、瀬戸利樹、谷原章介、偽装不倫、宮沢氷魚の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。オタクに“なるほど”面白いおたぽる!
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