『ギヴン』上ノ山、空回る!! だが最終的にエモすぎる上ノ山の気持ちが真冬を突き動かした……

2019.07.26

TVアニメ『ギヴン』公式サイトより

 ノイタミナ初となるBL漫画が原作の青春群像バンドストーリー『ギヴン』。第3話がオンエアされた。

#3

Somebody Else

真冬の歌声に衝撃を受け思わずバンドに誘った立夏だったが、すげなく断られてしまう。諦めきれない立夏は真冬を再度誘うも色良い返事はもらえず、避けられていた。

そんなある日のバンド練習中、立夏は春樹から真冬との付き合い方について諫められるが……。

 真冬のモノローグから物語がスタート。どうやら真冬にはまだ明かされていない過去があるようだ。しかもそれはどこかほの暗い影を持っているようにも……。そんな予感のするはじまり。

 真冬の歌声に強烈に惹かれた上ノ山は、勢いで彼をバンドにスカウト! もちろん即OK、即加入かと思いきや、真冬の返事はまさかのNO! まぁあれだけ興味深げにしていたら、誘えば絶対入ると思うのも当然だろう。上ノ山くんは悪くない。

しかし諦めきれない上ノ山。とりあえず、彼は現代っ子なのでバンドへの誘い方をググる。「デートを断られたときに改めて誘う方法」を参考に、真冬にどうやったら加入してもらえるのかを一生懸命に考える。だが、その甲斐もなく、色良い返事はもらえず。それどころ徐々に真冬から避けられはじめてしまう……。

そんな悶々とした日を過ごす上ノ山は、ある日、バンドの練習中に春樹らバンドメンバーから、真冬との付き合い方について諫められてしまう。音楽はコミュニケーションであり、入らない理由を聞かずに一方的に勧誘するのは間違いだ、と。そこで上ノ山は仲間の忠告を受け入れて反省する。

 上ノ山は問題に対して真摯に向き合い、徹底的に考えこむタイプ。そうやって、色んなことを少しずつ解決してきたのだろう。すごく誠実でいい子なのが伝わってくる。

 その一方、真冬は「バンド活動に必要なもの、それはお金」のため、街のライブハウスのアルバイトを決意。その面接の帰り道に、上ノ山くんと再会し、関係を修復する絶好のチャンス到来! これは激アツ!! かと思いきや、その矢先、真冬は別の少年に声をかけられてしまう。

 「由紀のギター?」

 真冬が背中に背負ったギターを見て、そうつぶやいた彼は、真冬が音楽をやっていることにもひどく驚いた様子。それに一体、由紀とはいったい誰? 真冬の回想から察するにあまりいい思い出ではないようだが、これが今後の展開の鍵となるのか?

 あまり会いたくはなかった知り合いとの再会に、思わずその場から逃げ出した真冬。彼を追う上ノ山。追いつき話を聞くと、そこで彼は真冬が恐ろしいほどに自分の価値を理解していないことを知る。

 他の人が普通にできることが自分には上手にできない。笑ったり泣いたりそういった感情表現ができない、何も考えてないってよく言われる、などを繰り返し口にする真冬。

 それを聞いた上ノ山は、心底腹を立てる。自分はあんなにも真冬の歌声に心動かされたのに。何も考えてないなんてあるわけがない、と。

 この上ノ山くんのエモすぎる言葉で、真冬はバンド加入を決意。次回以降は、バンド活動にも多くのウェイトが占められる予感。EDで流れる歌は作中でも歌われるのか。ライブシーンも期待したいところ。

 音楽活動が本格化していく中で、彼らの物語はどのように紡がれていくのだろうか。
(文=三澤凛)

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