『彼方のアストラ』キャラクターを深掘りし、それぞれの魅力が見え始めた第4話!

2019.07.26

 マンガ大賞2019大賞受賞作品、待望のアニメ化! 期待のサバイバルSF『彼方のアストラ』第4話が放送された。

#04 「STAR OF HOPE」
 墜落の危機を乗り越え、アストラ号は第2の惑星シャムーアに到着する。犯人を探すことをやめ、全員で生き抜くことを優先するカナタ。惑星探査は順調に進み、食料と水の見通しも立った。色めき立つカナタたちだが、ユンファだけはどこか表情が曇っていて……。

 先週から沈みがちなユンファが主役の回。新しい惑星シャムーアに到着した一行は、水と食料を求めて散策を行う。いままでに食べたことのある一番美味しいものを混ぜたような味のする植物だったり、水を大量に含んだサボテンのような植物を見つけたりと、中々に順調な滑り出しを見せたが……。

 どの惑星に降り立っても毎回初めてみる動植物。それらに一喜一憂する姿は、視聴者にも毎回面白い。でも植物ってどこでも植物だし、動物はどこにいっても動物のカタチをしている。自分たちのイメージしている動植物とは全く違う姿で存在する惑星も、今後出てくるのだろうか。

 4話目にもなってくると、キャラクターの魅力がそれぞれ見えてくるようになった。今週特に気になったのが、いつも冷静に見えるザック。ポーカーフェイスが過ぎるというか、物事に動じないという印象だった。しかし、今回はキトリーちゃんのシャワー中に乱入したが、慌てず騒がず喜びもせずに、淡々と自分の用事を済ませるという冷静さを見せた。感情が無いわけではなさそうだが、女の子に興味がないのだろうか。でも食物探索機の声をフニシアに変えたりと、かわいいものが好きそうな一面もある。彼の本性が気になる。

 しかし、のどかに思えた惑星に油断をしたのか、メンバーたちが続々と倒れていく。何かの毒にやられたようだが、原因も解決法も分からない。動植物に異様な執着を見せるシャルスが、この星は有毒の植物が多く、キノコが惑星を支配していることを指摘する。

 この騒動が起こる前、ずっと沈みこんでいたユンファが「この惑星に残る」という書置きを残して姿を消した。小さな頃から親に自分を否定され、自信を持つことができず、成功しても失敗しても目立つということが嫌だという性格に成長したユンファ。いつも着用している眼鏡も、目立ちたくないが故に伸ばした前髪が目に入らないようにするための伊達メガネだった。

 この時に脱出したユンファを追いかけた時に、何の気もなしに発見したきのこがその後全員の命を救うことになる。まだまだユンファの心の傷がいえるには時間がかかりそうだが、彼女の「歌手になりたい」という夢とその歌声が披露され、イメージの変わるエピソードとなった。

 次週以降、この歌声をメンバーが聞くことはあるのだろうか。食料の問題などが解決していないが、カナタ達はこの惑星を脱出することはできるのだろうか。
(文=三澤凛)

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