京都アニメーションが描いた名作美少女ゲーム『AIR』『Kanon』『CLANNAD』を改めて振り返る

『AIR』(2005年)

 『AIR』の原作は2000年にKeyから発売発売された同名タイトルで、最初はノンボイスのエロゲーとして発売された。その後、ボイスありの全年齢版がリリースされる。現代と過去の行き来し、時空を超えた感動の物語として大ヒットを記録した。

 京都アニメーションによりアニメ化されるとすぐに、そのクオリティの高さが話題となり、泣きアニメの代表格に挙げられるようになった。実際、その年のDVD売上ランキング年間2位を記録する大ヒットアニメとなる。

 また、主題歌である「鳥の詩」の美しいメロディーと旋律は、多くの人たちの心を震わせ、アニソンの国歌と呼ばれるほど、名曲中の名曲として知られるようになった。

 もしもまだ観たことがないというのであれば、すぐに観るべき作品なことは間違いがない。原作では壮大な3部作となっているが、それを見事に過不足なく1クールで描き切った京アニの構成力には脱帽しかない。

『Kanon』(2006)

 『Kanon』は『AIR』よりも原作としては古く、1999年にエロゲーとしてノンボイスでリリースされた。こちらの後に全年齢版がリリースされる。『AIR』よりも古いという意味では、”泣きゲー”の元祖的な扱いとなる作品のひとつである。

 『AIR』の陰に隠れてしまった感があるが、『Kanon』の泣きアニメとしてのクオリティはかなり高い。実は京アニがアニメ化する前に、東映アニメーション初の美少女ゲームのアニメ化作品として、全13話が2002年に放送されている。

 京都アニメーション版は全24話として描かれた。東アニ版はより原作に近いキャラデザであったが、京アニ版はその当時の樋上いたるの作画に近い形であった。また、アニメオリジナルのキャラクターやエピソードもあったが、それらも麻枝准の要請であり、新たに『Kanon』を再構成した作品であった。

 この作品もぜひともチェックしてみよう。

『CLANNAD』(2007年、2008年)

 『CLANNAD』の原作は2004年にリリースされたが、全2作と異なり、全年齢版のみのリリースである。よく『CLANNAD』はエロゲーと思われているが、それは完全な誤解だ。

 アニメは前期後期に分かれ、全44話(特別編を除く)もある大作だ。しかし、その大作の名に恥じないアニメ史に残る名作である。

 「家族とは」「生きるとは」というシンプルな問いを、”町”に絡めて物語が展開していく。生活していく上で、人は必ずどこかに住む必要がある。人だけでなく、町も我々には必要なパートナーなのだ。

 人生の、再生からの崩壊、崩壊からの再生を見事に描き切った本作は、まさに「CLANNADは人生」を具現化した。前期はややドタバタコメディ感があるが(原作然り)、後期の『〜AFTER STORY〜』となると、主人公に自身を投影し、一緒に苦悩し、涙を流すことになる。

 この作品は必ずチェックしよう。

 

 京都アニメーションの魅力を語るのに、この3作品だけでは当然足りない。名作はまだまだ他にある。全作がすばらしい名作と言い切ったって良い。筆者は京アニの魅力を語るのに、この3作品が一番やりやすかっただけだ。

 もしも観たことがない方がいれば、配信ダウンロードでいい。ぜひとも視聴し、京アニが見事復活するのを応援しようではないか。
(文=Leoneko)

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