京アニ爆発火災を受け、朝ドラ『なつぞら』に「もう見れない」の声 視聴率は20%の大台下回る……

NHK『なつぞら』第98回「なつよ、テレビ漫画の幕開けだ」(「NHKオンデマンド」より)

 広瀬すず主演のNHK朝ドラ『なつぞら』。18日に京都アニメーションで発生した放火殺人事件を受けて、一部の視聴者から「つらくて見れない」との声が上がっているという。

 朝ドラ第100作目となる『なつぞら』は、実在したアニメーター・奥山玲子をモデルに、戦争孤児となった主人公・なつ(広瀬)が北海道・十勝で酪農を営む父の友人家族との暮らしの中でたくましく成長し、上京後北海道で育んだ想像力と根性を活かして当時「漫画映画」と称された草創期の日本アニメ業界に飛び込み、アニメーターを目指していく――といった物語。

 23日に放送された第98回では、アニメーション会社・東洋動画の原画担当初の女性アニメーターとなったなつが、手塚治虫の『鉄腕アトム』の人気の影響を受け、社内でテレビ漫画の製作班をつくる話が浮上。なつは原画担当として長編アニメ班からテレビ班への異動を命じられることに。自社らしさを捨てるような作品の作り方に異を唱え、長編アニメへの未練を捨てきれず思い悩む同僚の坂場(中川大志)をなつが励ましながら、戸惑いつつもテレビアニメの世界に飛び込んでいくすようすが描かれた。

 アニメの製作現場が舞台になっていることから、事件後、視聴者からは「京アニのことを思うとつらくて見れない」「こんな若者たちがたくさん犠牲になられたかと思うと……」「なつぞらは悪くないんだけどしばらく無理」といった声が上がっていたが、98回には映画監督の露木(木下ほうか)が螺旋階段を下りながら現れる描写があったため、一部の視聴者からは「単なる偶然に過ぎないとはいえ、このタイミングで放送がまわってくるなんて」「どうしても螺旋階段に目がいってしまう」「明るい話なのに泣ける」「もう見れない」と拒否感を示す声も決して少なくはない。

 これが影響したのかどうかはわからないが、平均視聴率は19.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を記録。前日の第97回の20.7%から1.1ポイント下回る結果に。ちなみに、7月15~20日の第16週の週間平均視聴率は20.38%と、週単位では最低の数字を記録している。

 とはいえ、視聴者から中だるみも指摘されていたものの、作中でアニメ制作が本格化するにつれ再び人気が上昇。「これからも仕事の様子を丁寧に描いてほしい」との声もあるだけに、今後もめげることなく作品を通してアニメ現場の実情を伝えていってほしいものだ。

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