第2話レビュー

『サクセス荘』テロップ編集により演劇感が台無し?まだまだ課題の多い本番一発勝負のTV演劇

 2.5次元舞台で大人気の俳優による本番一発勝負のテレビ演劇『サクセス荘』。第2話「有罪!?無罪!?サクセス裁判」がオンエアされた。

第2回 「有罪!?無罪!?サクセス裁判」
 都会の片隅にひっそりと佇む一軒のアパート「サクセス荘」。そこには、“ひと旗あげたい”と成功を夢みる若者たちが住んでいて、いつか必ず夢を叶えて巣立っていくという伝説があった…。
 ある夜、チャップ(定本楓馬)が冷蔵庫に入れたプリンが何者かによって食べられ、リビングのごみ箱から空の容器だけが見つかった。
 事件発生の時間、リビングにいたのはヒッピ(寺山武志)のみ。しかしヒッピは食べてないと主張を続ける…。

 今回は前回出ていなかったヒッピというキャラクターがメインの回。2.5次元というと、漫画のようなイケメンが揃っていると思っていたが、全員がイケメンというわけではなさそうだ。味がある俳優なのだろう。

 このサクセス荘、それぞれが何かしらの夢を追っているという設定があったはずだが第2話にして、早速その設定が行方不明になった。毎回それが分からなくてもいいが、キャラが定着するまでは続くと思っていただけに、早々と2話で消えるとは……。

 今回は、大人数で住んでいるとあるあるな「誰が俺のプリン食べたの問題」がテーマだ。こういうテーマのとき、だいたいプリンなのはなぜか。この問題によってアパートの面々で裁判が行われる……という内容なのだが、今回はアドリブと思われるシーンが多かった。裁判官を務めるムーが色々とやらかしていたのと。被告のヒッピがグイグイ行く感じにハラハラする。あとサーは自由すぎ。

 しかし、バラエティっぽい文字が画面に入ると、結局編集しいる感が出てしまい、本番一発勝負のドラマを見てる感覚が薄まる。ファンが喜びそうなシーンも多く、ファンサービスドラマに終始してしまいそうに感じてしまうのも、もったいない。生の芝居の良さ、や2.5次元に興味を持ってもらう作品になることを期待したいが、出演者の事をよく知らない人間が見ると、慌ただしくゴチャゴチャしただけのドラマに見えなくない。それぞれをよく調べたら、魅力的な役者なのかもしれない。しかし、ドラマがまだまだそうさせるには足りていない。

 今回はカットがかかった後のトーク時間が短かった。どうやら裁判に入るシーンでは大幅にセリフが飛んでいたとのこと。繰り返し見て、どこが該当のシーンだったか確認して観ると、面白いかもしれない。

 オチに使われたユッキー、なんとなく毎回そういう役回りのようだ。来週はパジャマパーティーということだが、全員揃う事はあるのか。色々と期待したい。
(文=三澤凛)

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