第2話レビュー

『グランベルム』女子高生にピンクランドセルの相性が最高!あと1話で神アニメ展開か!?

2019.07.13

 『Re:ゼロから始める異世界生活』の注目コンビが手掛けたオリジナルアニメ『グランベルム』第2話がオンエアされた。

episode.02 私がここにいるために
 一夜明け、満月は新月のアパートで目を覚ます。自宅に帰った満月は新月から魔術師の事や、“グランベルム”の事について話を聞く。新月は戦う意思が無いという満月の記憶を消そうとするが、うまく術が成功しない。半ば諦め気味の新月に、満月は改めて“グランベルム”について尋ねたのだった…。

 まだ全容がわかっていないグランベルムの世界。第2話は、起きたら裸で知らないベッドで寝ているところからスタートした。

 そこは昨晩謎の出会いをした新月の部屋。あまりにも爆睡していたから家に連れ帰ってくれたという。しかし女子高生が夜中に連絡もせずに帰ってこないのは大事件である。慌てて家に帰るも、すでに警察が来ている始末。出るに出られない状況になっていた。そこで新月に頼み込み、一緒に謝ってもらうことに。すると新月は磁場を操り、お咎めを受けないように操作してくれた。

 改めて昨晩の話を振り返るが、分からないことだらけだ。しかし満月は戦いを望んでいるわけもなく、絶対に魔術師になりたいわけでもない。では今回の事は無かったことにして、記憶を失くしてしまおうということに話が進むわけだが、満月はなぜか記憶を失くす魔術が効かなかった。何度か試みてみようとする新月だが、満月はそれを拒否。いつの間にか持っていた魔石の返却も、何かと理由をつけて断るのだった。

 魔術師のみんなが持っていた魔石。OPでそれぞれがかざしているシーンがあるが、そこに映る表情は戦っているときの表情なのでしょうか? 険しい眼をしている人物や目を瞑っている人、笑っている人など様々で一体どういう意味があるのかが気になります。 OPはいくつか未来の映像っぽいものが散りばめられているのであれらが一体どんなシーンを示唆しているのかがなど気になるポイントが詰まっていますね。

 記憶の消去も魔石の返還も拒む満月の元に、新月が転校生としてやってくる。ピンクのランドセルを背負って……。皆の前でお辞儀をし、ランドセルの中身をぶちまけるというお約束をする新月。ランドセルが小学生のものだというのを知らなかったらしいのだが、恥ずかしがる新月がとってもかわいかったのと、女子高生×ランドセルの描写が意外に良かったので、恥ずかしがらずにずっと使い続けてほしいものだ。

 さてこういう女子がたくさん出てくる作品の中で、主人公というのは基本的にトラブルを持ち込む役を担っている。主人公が何か問題を起こすことで、ドラマが生まれる。満月ちゃんもそういった面のある女の子だ。

 魔石を返還しないことも、なんとなく優柔不断に返事が出来ない系の子だと思っていた。しかし、彼女の性格は自分が周りの人がやりたがらないようなことをしないと、人から必要とされなくなってしまうという思いからきたものだった。

 自分には何もないから、異世界でたったひとり選ばれるものに自分がなれる可能性があるならそれに賭けてみたい! と新月に訴えかける。しかし、今まで魔術師になるために全てを投げうってきた者と、自分の存在価値のためになってみたいという程度の者が勝てるわけがない。新月は辛辣にそう告げると、突如満月の力が発動し周りで花が咲き始め一面が花畑のような状態になった。

 これは、満月が大きな力を持っているという表現なのだろうが、個人的には脳内お花畑ということを揶揄した表現なのかと受け取ってしまった。暴走系ヒロイン、今後感動系に持っていくのかもしれないが、周りが大分迷惑を被るので取り扱いには注意していただきたい。

 満月と新月以外の女の子たちの話も少しずつ挟み込まれていたが、まだそこがどういった意味を持つのかが分からないままだ。最後に出てきたアンナが言った「エルネスタは悪魔」という言葉は何を意味しているのだろうか。次週の展開に期待したい。
(文=三澤凛)

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