『サクセス荘』2.5次元俳優による本番一発のテレビ演劇が開演もまだまだ課題だらけ?

 2.5次元舞台で大人気の俳優による本番一発勝負のテレビ演劇『サクセス荘』の第1話がオンエアされた。

 都会の片隅にひっそりと佇む一軒のアパート「サクセス荘」。
 そこには、“ひと旗あげたい”と成功を夢みる若者たちが住んでいて、いつか必ず夢を叶えて巣立っていくという伝説があった…。
 そんな「サクセス荘」に新しい入居希望者がやってくる日、突然の雨漏りが。住人たちは右往左往していた。そんなドタバタの中、いよいよ入居審査が始まる…。
 NGなし、アドリブあり、毎回巻き起こる予測不能な展開の“テレビ演劇”が開幕!

 2.5次元俳優は、2.5次元の舞台にキャスティングされ公演が打たれなくては活動を見ることができない。(もちろん他の仕事もあるだろうが)そういった彼らの活動の幅の広がりにもなり、舞台になじみのない視聴者層にもアピールのできる素敵な企画番組が始まった。

 リハーサル1回の、一発本番。舞台よりも条件は厳しい。その分場面転換などは無いワンシチュエーションドラマ。見る側にも目新しさがなく条件としては色々難しいところがあるこの挑戦的な作品だ。

 「サクセス荘」と呼ばれるアパートに住む夢を追う青年たちの物語らしいが、アニメにありそうな突飛なキャラクターばかりで「ドラマ」としては現実味がない。ここでイケメンがたくさん出てくるドラマを期待して、見る人は離れてしまう可能性がある。内容としても彼らがアパートの共有スペース(あるのか?)でワイワイやっているだけのものなので、ファンでないと面白味が感じられない。

 一発本番と謳ってはいるものの、思いのほかスムーズに物事が進むので(それだけ各役者が台本を忠実に演じられている証拠でもあるが)ハラハラ感や緊張感というものは感じられず、その説明が常に表示されているだけに視聴者はハプニングを求めてしまう分物足りなさを覚えた。

 斎藤工や城田優など、今では誰もが名前を知っている名俳優を輩出してきた2.5次元。2.5次元以外にも、舞台出身の役者は数多く、舞台だからと知名度が低いまま終わって欲しくない役者は星の数ほどいるだろう。

 そんな彼らを、演劇界を救う企画に成り得るこの番組。ぜひ成功し、この時間帯の枠が舞台芸術の後押しになってくれることを望みたい。

 第1話の今回はメインキャラの一部キャストの人となりと、サクセス荘の概要に終始した内容だった。2.5次元に興味があるけど舞台はハードルが高い、という人がこの番組をきっかけにしたとき、現状ではまだ劇場に足を伸ばしたいとなるにはまだ足りないように感じたが、それは今後挽回していってほしい。

 個人的にはムーさん役で出ていた玉城裕規のデビュー舞台を見ていたので、TVで姿を見ることができたことが嬉しい。そういった思い入れのある役者さんが出演していて見ているファンも喜び、新規の演劇ファン獲得と色々と課題もあるがこれからの奮闘に期待したい。
(文=三澤凛)

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