「めりぴょんの萌え鑑賞日記」vol.2

革命アイドル暴走ちゃん『暴走ちゃんの暴走』編――王子で観られるゼロ年代インターネット

革命アイドル暴走ちゃん『暴走ちゃんの暴走』編――王子で観られるゼロ年代インターネットの画像1

<「めりぴょんの萌え鑑賞日記」とは:2次元・3次元を問わず、「萌え」に飢えているめりぴょんが「萌え」を探してさまよう過程のレポートです>

 こんにちは。めりぴょん/山野萌絵です。

 突然ですが、制作の方にお誘いいただき、舞台(?)革命アイドル暴走ちゃん『暴走ちゃんの暴走』を観劇してきました。

 

◆革命アイドル暴走ちゃんとは

 開幕から終演まで約30分、ノンストップで怒涛のパフォーマンスを繰り広げる新感覚の劇団。

 日本のサブカルチャーやアニメソング、アイドルソングが轟音で鳴り響く場内を、一見混沌としていながら恐ろしいほどに統制された30人超のキャストたちがサイリウムや多様な小道具を片手に駆け巡り、肉体の限界に挑まんとするほど激しく踊り演じ続けます。時には水やわかめ、豆腐まで飛び交う衝撃の空間で、言語も文化も、客席と舞台も境界線が融解し、場内全体が混沌の渦に巻き込まれ一体化していく…。

「革命アイドル暴走ちゃん」は、そんな「普通の演劇」とは一線を画した、身も心も解放される体験を届けます。(以上、オフィシャルより引用)

 

 案内を頂いた時に「水……わかめ……豆腐……?」という感情になったのですが、本当に演者がバケツみたいなもので水やわかめや豆腐を投げてきて、人間味噌汁を作ろうとしているヤバい注文の多い料理店に入り込んでしまったのかなという気持ちになりました。

 爆音で常にアニソンなどを流しながら演者が狂ったように踊りまくるというのが主な内容なのですが、流れている曲が5割くらいゼロ年代に流行ったやつで、その曲に合わせてオタ芸のようなものを踊り狂っている演者を見るのは何だかゼロ年代インターネットの香りがしました。桃井はるこ「ワンダーモモーイ」とか、TVアニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』のEDテーマ「ハレ晴レユカイ」とか、『らき☆すた』のOPテーマ「もってけ!セーラーふく」とか、一定以上の年代でないとわからないアレがめちゃくちゃ多い。

 その曲に合わせてコスプレをしたりスク水になったりサイケな色のセーラー服を着たりした演者が踊り狂います。あと客席に絡みます。私はなぜかハッピーターンもらった。

 なんでも制作の方に伺ったところ、ヨーロッパでのツアー公演を成功させたこともあり、今回の公演も秋にオーストラリアで上演予定なのだとか。制作協力に入っている松竹の方は「ロボットレストランみたいな感じですね~」と言っていましたが、確かにそっちの雰囲気があります。爆音で流れる電波ソング、ハイテンションな演者、降ってくる水……。「インバウンド映え」という概念を学んだ日でした。

 あと、途中でめちゃくちゃ演者が客席に乱入して演者同士でディープキスしていて怖かったです。でも客席のテンションも変になっているので、皆アハアハ笑いながら写真を撮っていました。インバウンド映え~。

 ちなみに水が大量に降ってきますが、そのあとすぐに大量のタウンワークを破いたやつが降ってきて、タウンワークを破いたやつで濡れた手を拭けるので安心です。私は松竹の方から頂いたフットカバーとロング丈レインコートに守られていたので大丈夫でした。よかったです。

 ずっと観ているとだんだん「これもロボットレストランの亜種かもしれない……」という気持ちになってくるのですが、大丈夫です、安心して下さい、ここは王子。花まる学習会王子小劇場です。歌舞伎町よりは怖くないです。まあ中に入るとめちゃくちゃ水が降ってくることを警告されるので普通にビビリますが……。

 王子で観られるゼロ年代インターネット、7月16日まで上演中とのことなので、皆様是非。

(文=めりぴょん/山野萌絵)
(写真=鏡田伸幸)

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