世界でもオワコン化していく日本のオタクコンテンツ。もう頼みの綱はエロだけか?

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上海の同人誌イベント「COMICUP24」の様子

 もう日本がオタク文化で絶対優位な時代は終わったのか。

 10年ほど前を思い出すとまだ状況は牧歌的だった。あちこちで「クールジャパン」なんて言葉が聞かれて、これからは自動車をはじめとする産業に変わって日本のマンガやアニメ、ゲームが輸出の根幹を占めるようになる――そんな言説が当たり前に流布していた。

 なるほど、日本のマンガやアニメを観たくて日本語を覚えるという外国人も多い。秋葉原は国際的な観光地となっている。その一方で、いつまでも日本がオタク文化の発信地として安穏とはしていられない状況になっている。

 6月に訪問した上海の同人誌イベント「COMICUP24」をみて、強くそう感じた。それこそ、中国のアニメ産業が日本の展示会に参加しているのが目立つようになった10年ほど前は、日本は明らかに優位だった。確かに技術は向上しているかも知れないけれど、創作のテクニックではまったく追いついていないな……みたいな感想もあちこちで聞いた。

 でもそれが今ではどうだろう。日本国内でも大陸初の作品は人気だ。とりわけスマホゲームの『アズールレーン』や『ドールズフロントライン』などはそうだろう。

 そして、今回思ったのはそれ以上に、日本では知られていないけれども面白そうな作品がいくつもあったこと。逆に日本発で中国でも人気の作品は『FGO』や『東方Project』など限られたものだけになってきているように思える。

 様々な表現の制約がある中国では日本ほど重要な発想はできずに魅力的な作品は生み出されないと思っていた。ところが、圧倒的な人口による内需があれば、その制約の中でも支持を得る作品が生み出せるということか。

 こうなると世界規模で日本が優位に立てるのはエロだけ。エロは重要な砦だけれども、それだけでは、持ちこたえることができそうもない。
(写真・文=昼間 たかし)

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