『新世紀エヴァンゲリオン』カヲル君の「Love」が「Like」に!? “改変”が話題になった作品3選

●『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』

 1984年に公開された映画『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』は、原作と大きく異なる世界観が議論を呼んでいる作品。主人公・諸星あたるの通う友引高校は学園祭を翌日に控え、その準備でにぎわっていた。しかし何日経っても学園祭当日は訪れず、あたるはひたすら“学園祭前日”を体験することに。ギャグ路線の強い『うる星やつら』とは思えない、シリアスで不気味な作風が注目を集めた。

 監督・脚本を担当した押井守の作風が反映された作品となっているが、原作者である高橋留美子は、原作の雰囲気とは似ても似つかない同作を批判したといわれている。そのため原作ファンから、「うる星やつらの世界を完全に無視していて腹が立つ」「高橋留美子ファンからすると違和感しかない」といった声がみられた。だが一方で映画としての完成度は高く、「監督である押井守特有のストーリー展開が秀逸」「散々批判された作品ですが、私にとってはこの映画こそが『うる星やつら』です」と賞賛する人も多い。

●『アイドルマスター XENOGLOSSIA』

 最後に紹介するのは、2007年に放送されたアニメ『アイドルマスター XENOGLOSSIA』(テレ玉ほか)。原作はアイドル育成ゲームであり、ロボットの“ロ”の字も出てこなかった。しかし、なぜかアニメ化に伴いロボットアニメに急転換。アイドルマスターに登場するヒロインたちが巨大ロボット「iDOL」に乗り込み、降りそそぐ隕石から地球を守るストーリーとなっている。

 あまりにも世界観が改変されているため、放送当時は「原作へのリスペクトが感じられない」と批判が殺到した。しかしロボットアニメに定評のある「サンライズ」の制作とあり、ネット上には「これはこれでアリじゃない?」「別物だと割り切れば期待以上に楽しめるロボットアニメ」「少女とロボットの恋愛という新ジャンルが斬新でおもしろかった」と絶賛の声が続出。原作のことはいったん忘れて、作品そのものを楽しもうとする意識が大切なのかもしれない。

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