『きのう何食べた?』願わくばこのふたりに永遠の幸を!シロとケンジならどんな壁でも乗り越えていける!!感動の最終回レビュー

 お母さんとシロさんで唐揚げを揚げている間に、ケンジとお父さんもだいぶ和やかに過ごしていたようで、いつの間にか全身のガチガチも解け、自宅にいるようなテンションで唐揚げを頬張ってしまう。ちょっと乙女なリアクションをしてしまったために、免疫のないお母さんは硬直。一気に場の空気が凍ったが、お父さんが別室で何かをお母さんに伝えたようで……?

 無事に彼氏の実家にご挨拶ミッションを終えたケンジ。シロさんと帰宅をしている間、今日の事を振り返り「こんな日が来るなん死んでもいい」と泣き出してしまう。ケンジのほっとした顔、今日を振り返って噛み締めている空気……今までの色んなことが思い出されたのだろう。そんなケンジを丸っと受け止めてくれるシロさんも最高にカッコよかった……。

 お正月で一緒の休日を過ごせるふたり。行きつけのスーパーで一緒に買い物をし(ここでシロさんのかわいさが爆発)、そのままケンジのリクエストで、女性客ばかりのファンシーなカフェへ。前のシロさんなら、入ることすら拒んだだろう。しかしケンジが嬉しそうにマフィンを食べたりカフェを楽しんでいる姿を見て、一緒に笑ってくれるようになったのだ。

「いい加減、もういいかなぁって思ったんだ」 

 一緒に過ごす中で、相方としてオマエが笑っていてくれるほうが嬉しい。優しい顔で、優しい声で、一番欲しかった言葉をくれるシロさん。なんてかっこいいことか……。

 いくつになっても、性別も関係なくて、好きな人に受け入れてもらえることの尊さ。好きな人が自分のことを好きで、一緒にいられる確率はとても低い。その中でこのふたりが出会えた。障害もあったが、それでもずっと一緒にいてここまでたどり着いた。その瞬間をのぞき見させてもらえるなんて、もう本当に感謝でしかない。ケンジが思わず、という感じでシロさんに抱きついてしまったのをシロさんが受け入れて笑ってる姿何度も繰り返し観てしまう。

「いただきます」

 ふたりのそのセリフでこのドラマの幕が下りた。ふたりの夕食の時間はいつも楽しそうだ。食事の周りに生活があることや、一緒に食卓を囲むことで深まる絆、そして生きていく中で最も大切な行為を好きな人と出来ることの素晴らしさを、改めて教えてもらった。

 金曜日の絶妙な時間に美味しそうな料理の出来上がる過程を見せつけられ、最高なリアクションを見せるケンジが美味しそうに食べる。1話1話にエピソードが詰め込まれていて見ごたえも十分。原作愛が強いがために厳しい眼で見たくなる部分も多々あったが、それを上回る主役ふたりのそのまんま感が(ケンジに関しては原作よりも好きかもしれない)満足度を高めてくれた。

 出来ることなら、『孤独のグルメ』のように何気ない日常とシロさんごはんをずっとずっと続けてほしい。この人気なら続編か映画化も期待できると思うので、またどこかで西島シロさんと内野ケンジの『きのう何食べた?』が見られることを願っている。
(文=三澤凛)

きのう何食べた?

きのう何食べた?

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