『きのう何食べた?』願わくばこのふたりに永遠の幸を!シロとケンジならどんな壁でも乗り越えていける!!感動の最終回レビュー

 疲れた週末の癒し、飯テロ番組『きのう何食べた?』12話がオンエアされた。

第12話 最終回
 年が明けお正月。矢吹賢二(内野聖陽)が筧史朗(西島秀俊)の実家へ行く日を迎え、賢二はとにかく落ち着かない。史朗も実家に着くとさすがに顔がこわばり、出迎えた久栄(梶芽衣子)と悟朗(田山涼成)も緊張の面持ちだ。しかも賢二と悟朗はひょんなことで2人きりに…。気まずい空気の中、悟朗は「史朗のアルバムをみよう」と賢二に声をかける。
 可愛らしい高校時代の史朗を見た賢二は、平静を装いつつ心の中ではしゃぎまくる。

 とうとう恐れていた日が来てしまった……。見たくなかった、この”終”の文字を。そう、今回は『きのう何食べた?』が最終回を迎えた……。

 最初に伝えておくが、最高だった。最終回を迎えるまでに何度も神回はあった。しかし、この最終回は神回中の神回だった!!

 男女のカップルだって実家訪問は緊張するもの。ただでさえ快く思われていない実家に赴くなんて、どれほど緊張することか。ケンジは見るからにガッチガチで緊張と不安に押しつぶされそうになっている。内野聖陽はいつもならトレンチコートを格好よく着こなせるはずなのに、絶妙な似合わなさ具合を醸し出していた。最高だ。

 しかし、緊張しているのは向かう側だけではなく、迎える側もだ。偏見にまみれたゲイという人種が、自分の息子と付き合っている男が、我が家にやってくる。こちらも大変な勇気をもっての決断なわけだ。シロさんの両親世代だと、同性愛を受け入れられない人が多いのも仕方がないから、こうやって「会おう」と思ってくれるだけでもかなり寛容とは思う。

 そんなガチガチに緊張している双方が集まって、場が和やかなわけがない。誰が言葉を発するのか。粗相はないか、NGワードを言わないか、と一触即発のような空気が漂う。母とシロさんが唐揚げを揚げにいったことにより、残ったふたりは気まずい空気になる。そこにお父さんから、シロさんの高校時代のアルバムを見ないかと誘われる。

 高校時代シロさんがなんとかわいいことか。お父さんの前では大騒ぎできないケンジの代わりに叫んでおいた。これはめちゃくちゃ女子にモテたであろう。どんな高校生だったかを聞いたケンジは、当時のシロさんを想像し、思春期のゲイがどんな気持ちだろうかを、お父さんと話す。

 このシーンは最高だった。自分の推測だけど、ときちんと前置きした上で、シロさんがどれだけ両親の事を考えていたか、どれだけ苦しんでいたかを、自分のことも併せて考えて話してくれる。

 分からないことを当事者が愛情をもって話してくれることで、お父さんたちにあった偏見が少しでも取り除ければいい。悪いことはなにもしてなくて、ただ同性を好きになってしまうだけ。拒絶じゃなくて、理解を示してもらえたらどれだけほっとすることか。

きのう何食べた?

きのう何食べた?

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