『殺処分アイドル!』キラッキラのアイドルがデスゲームで殺し合い!嫉妬・裏切り…殺し合いよりも女同士の本心が恐ろしい!?

 一時期に比べて落ち着いたかに見えるアイドル業界。それでも日々アイドルたちは切磋琢磨し、日々厳しい世界を生き抜いている。

 さて、そんな弱肉強食なアイドルの世界を視点を変え、おどろおどろしいホラーマンガ仕立てにしたのが野崎アユ氏の『殺処分アイドル!』(白泉社)だ。

 以下、公式の紹介文だ。


 売れない地下アイドル・ぱらふるの山吹れもんと朱崎りんご。ある日、目が覚めると同じ事務所所属の地下アイドル達と無人島に! 集められた100人のアイドルで殺し合い、生き残った2人をデビューさせると言われ…?デビューをかけたアイドル達のバトルロワイヤル、開幕!


 紹介文にある通り、このマンガはバトルロイヤル形式のデスゲームの物語だ。生き残った者はアイドルとしての成功が約束される。

 作画は少女漫画全開のキラッキラなキャラばかりなのだが、描かれている内容はかなりグロい。首が吹き飛んだり、内臓が吹き飛ぶなんて当たりまえ。かなりゴアでグロテスクな描写が続く。生死をかけた戦いなのだから当たり前なのかもしれないが、キラッキラなアイドルたちが殺しあっているのはなんともアンバランスだ。

 ちなみに、作中で”バトルロイヤル”ではなく”バトルロワイヤル”という言葉が使われる。これは高見広春氏の大ヒット小説『バトル・ロワイアル』の影響と思われる。しかし、正式にはバトルロイヤルが正しい名称で、バトルロワイヤルは後半がフランス語風に表記された混種語となっている。

 作品の持つグロテスクさや、大勢いるキャラを細かくクローズアップして生死を描いていく手法は、まさに『バトル・ロワイアル』の影響といえよう。ただ、やはりそこは少女マンガ。グロテスクではあるものの、世界観がファンシーであり、殺し合いしているのにも関わらずアイドルたちからはあまりシリアスさを感じないので、ホラー感は抑え目だ。アイドルは殺し合いをしているときですら、アイドルということだ。それよりも、女同士の裏切りや腹黒い駆け引きのほうが読んでいて恐ろしい。

 さりげなく水着が溶けて、乳首がポロリなんて描写もあるので、ホラー以外の要素で楽しむことができる。これまでとはちょっと違ったホラーを楽しみたいという方は読んでみてはいかがだろうか。
(文=Leoneko)

アイドル事変

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こんなのもあったね。

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