『カクレミ』17歳の超新星が描く擬態生物たちの王国…令和ジャンプの幕開けとなる圧倒的作品爆誕!!

 今週の週刊少年ジャンプはもう読んだろうか? 超巨星新人の読切2連弾連載と銘打った読切漫画が掲載された。

 今回の読切は史上初の新世界漫画賞入選作で、なんと17歳の百田稜助先生の『カクレミ』という作品だ。


 手漕ぎボートで迷いこんだワタリがたどり着いたのは擬態生物たちの王国、カクレミ島だった……。


 え!? 17歳!? と目を疑った。というのも、その文言が書いてあるセンターカラーのイラストが、どう見てもトップレベルの漫画家の画力と構図だったのだ。ページをめくって漫画を読んでも、完成された美しい画と圧倒的ストーリーが展開していた……。

 昨今の17歳は恐ろしい……ではなくて、この百田稜助先生が天才なのであろう。17歳っていままでで最年少なのでは?? 末恐ろしい。

 迷い込んでしまった善良な市民と見せかけた主人公のワタリ。彼が本性を現すシーンの表現が最高だ。

 このページでグッと面白くなる。それまでもこの島がどんな島なのか、彼らがどんな展開を起こすのかとワクワクはさせられたが、主人公の裏が提示されることによって、一筋縄ではいかないことが約束されて、さらに期待が高まる。

 「擬態生物」という発想も面白い。もし連載になったら展開次第で様々なキャラクターが出せそうだし、利用方法やそこから発生するアクシデントや個性も多そうだ。

 そしてそんな擬態生物たちはもちろん、主人公のワタリや劣等感をもつツンデレヒロイン・ミクリも魅力的だ。裏表があるワタリと一筋縄でいかない島のみんなとの関係性が深まっていくところとか、非常に良く描けている。

 17歳という年齢を最初に見ずに読んでいたとしても、「今週の読切は良かった」と思ってしまうだろうが、作者の年齢が「さらにこれから面白いものを見させてくれそうだ」と期待を大きく持たせているのは確かだろう。

 未来の尾田栄一郎となるのか……。百田稜助先生の次回作が今から楽しみだ。
(文=三澤凛)

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