『あなたの番です』純愛展開から一転、まさかの恐怖展開に視聴者驚愕!!完全に目の離せないドラマになってきた…

2019.06.24

 初回から物議を醸しだしている【交換殺人】がテーマのドラマ『あなたの番です』。特別編である第11話がオンエアされた

 菜奈(原田知世)の葬儀を終えて茫然自失の翔太(田中圭)。そんな中、刑事の神谷(浅香航大)と水城(皆川猿時)がマンションを訪れる。2人と顔を合わせた翔太は、菜奈を殺した犯人を一刻も早く捕まえてほしいという強い思いを伝える。
 水城は憔悴した翔太に同情するが、神谷は、翔太がマンションをめぐる一連の連続殺人の首謀者である可能性を探ると言う。
 翔太は、菜奈がパソコンに遺した日記を見つける。日記には、1年前に菜奈が翔太と出会った日のことから綴られていた――。
 2018年6月。カフェで江戸川乱歩の推理小説を読んでいた菜奈は、見知らぬ青年から声を掛けられる。それが、翔太だった。その小説のオチをあっさり話してしまう翔太にあきれる菜奈。その後、2人は偶然の再会を果たし、ミステリー好きという共通の趣味で距離を縮めていく。
 菜奈の日記には、結婚に至るまでの2人だけの思い出が詰まっていた――。
 翔太は時が経つのも忘れて、菜奈の日記を読み続ける。すると、パソコンに1通のメールが届き…。
 刑事たちの目線で振り返る第1章で起こった全事件!警察は今、どんな情報まで把握しているのか!?翔太は容疑者なのか!?そして、菜奈と翔太の出会いからプロポーズまでの軌跡を描く感動の特別編!

 前回の衝撃のラストで第一章が終り、今回は特別編。W主演のうち、どちらかがなくなるなら、なんとなく田中圭演じる翔太だと思っていたので、菜奈が亡くなるとは誰も予想していなかったのではないだろうか。

 菜奈を亡くして茫然自失の翔太。家に戻り菜奈のPCに残された日記を発見し、いつかの2人の思い出を振り返っていく。出会った瞬間から菜奈に一目ぼれし、一直線に思いを伝えまくる翔太に困惑しつつも楽しんでいる様子がつづられており、初めて知る菜奈の気持ちに涙を止められない。

 菜奈と翔太の馴れ初め話がどこをとっても超純愛ラブストーリーで、まっすぐに突っ走る翔太の愛情と、事情があったり年齢のことを気にしたりしていた菜奈の気持ちの揺れが見ていて切なくなってしまう。いままでずっと謎だったオラウータンタイムについても謎が明かされた。ふたりだけの言葉ってあるものだ。それがさらにつらい。

 翔太が菜奈との思い出を振り返っている裏では、疑惑の警察官神谷と水城が翔太を首謀者としていままでの事件を洗い出していた。どれもこれも翔太を絡めようと思えばできそうだが、今回の翔太の憔悴っぷりを見ていると、そんなことは絶対にないと感じられる。神谷の場合は自身が犯罪の片棒を担いでいたこともあるので、無理矢理翔太を犯人にしたてたいという意図が見え隠れする。

 感動の特別編と謳っているだけあって、今回は警察パート以外は感動と寂しさで涙が出そうになるシーンが多々あった。翔太の身を切られるような悲しさが伝わってくる泣き姿につられた視聴者も、多かったのではなかろうか。

 それゆえに、これまたラストのシーンでの恐怖との落差に鳥肌が立った。菜奈から翔太宛と見せた手紙に、大変なものが仕込まれていたのだ。これで、翔太が犯人説は完全になくなったのか。家に侵入し、菜奈を毒殺したのは誰か? PCのパスワードをすり抜け、細工が出来る技術を持っていること(藤井のPCに侵入したのと同一?)

 毒を使用すること、翔太を残し菜奈を殺害する動機をもっている人、旦那さんという呼び方、翔太の口癖『ブル』を知っている人物……。

 個人的に隣人の尾野が怪しいように思うが、どうなのだろうか。次週から、菜奈の死の謎を追う翔太の反撃編が始まる。【毎週死にます】ではなくなる『あなたの番です』。新キャラの投入もどのように動くのか。新章も目が離せない。
(文=三澤凛)

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